【レビュー】
Windows XP 64-bit Editionを使ってみよう
1 プレビュー版のインストール
2004/03/10
Windows XP 64-Bit Editionのプレビュー版が一般公開された。使用期間限定ながらフルセットの64ビットWindowsが無料で利用できるのだから利用しない手はない。入手法やインストール時の注意点、その性能などについて紹介しよう。
現在はAMD64ユーザーだけが体験できる次世代のWindows
Opteron、Athlon 64に続き、Intelも次期プロセッサのアーキテクチャIA-32eで64ビットの命令セットをサポートすることになった。既報のようにIA-32eはAMD64と互換性を持つ命令セットだという。どの程度の互換性があるかは不明だが、インテル、AMD両社の64ビット命令セットを共通化したねらいが64ビットWindowsの一本化にあるのは間違いなく、そうであれば基本的な命令セットの大部分はAMD64とIA-32eで互換性を持つと考えられる。
いずれにしても、近い将来、コンシューマ向けのPCが64ビット化され、64ビットのWindowsが動作するようになることは間違いない。マイクロソフトから公開されたWindows XP 64-Bit Editionプレビュー版(以降プレビュー版)は、そんな近い将来のWindowsのベースになるOSといえるだろう。そして、現時点ではAthlon 64/Opteronユーザーだけが、次世代のWindowsを体験できるのだから、インストールしてみない手はない。
プレビュー版の動作要件はマイクロソフトの告知ページに記されているとおりだ。補足しておくと1.4GHz以上のクロックで動作するAthlon 64/Opteronが必要とのことだが、ほとんど大部分のAthlon 64/Opteronユーザーは該当するだろう。また、SCSIや非標準の(チップセット内蔵ではない)IDEインタフェースに接続されたHDDを起動ドライブにしている人は後述するように注意がいる。次節を参照して欲しい。
プレビュー版の入手は前出のページにある"Get the Download"リンクに飛び、Download FREEを選択。ユーザー登録を行う。その際に登録したメールアドレスにISOイメージのダウンロード先とインストール時に必要なCD Keyが送られてくる。指示通りISOイメージをダウンロードして適当なCD-Rに焼けばプレビュー版のインストーラブルCDが作成できる。
プレビュー版のインストール
プレビュー版のインストールは通常のWindows XPとまったく変わらない。ISOイメージから作成したインストーラブルCDをドライブに入れてPCを起動させ、画面の手順に従ってインストールするだけだ。現状の32ビットWindows XPともパーティションを分ければ共存(デュアルブート)が可能なので、Athlon 64/Opteronユーザーは気楽にインストールできるだろう。
注意しなければならないのはドライバ関連である。64ビットWindowsではカーネルドライバのレベルで(当然)現行の32ビットWindowsとは互換性が無く、専用のドライバを入手する必要がある。とくにインストール時に問題になるのは起動ディスク周りだろう。AMD64プラットフォームは今のところnForce系かKT800系のチップセットが使用されているが、両チップセット標準(サウスに内蔵)のIDEインタフェースなら、プレビュー版にドライバが同梱されているため特別な処置は不要だ。だが、それ以外のインタフェースを利用している場合、そのインタフェース用の64ビット対応ドライバを入手しておかなければならない。
筆者が試用したマザーボード「ASUS SK8N」(nForce3 150)にはオンボードにシリアルATAインタフェースが搭載されている。このインタフェースはSilicon Image Sil3114が試用されており、プレビュー版標準では非対応だ。また、もちろんマザーボード付属のドライバセットに64ビットWindows用のドライバは同梱されていない。幸い、Silicon Imageのドライバサイトでインタフェース名を検索すると64ビットWindows用のドライバがヒットし、入手できた。
このように入手したドライバをフロッピーにコピーしておき、プレビュー版のインストーラを起動した直後にF6キー(追加SCSIドライバ)を押し、指示どおりにフロッピーを入れてIDEインタフェースドライバを読み込ませる手続きが必要だ。特別なIDEインタフェース(もしくはSCSIインタフェース)で起動する場合、フロッピーからのドライバの導入はインストールまでに合計3回、行われる。そのうち1回でもキャンセルしてしまうとインストール後に起動できない症状を起こすので注意しよう。慎重に画面通りフロッピーを入れてドライバをロードさせるようにして欲しい。
インストール終了後にはビデオドライバが問題になりそうだ。ほとんど大半のビデオカードはVESA標準の高解像度が利用できるが、VESAのままではさすがに遅い。64ビットWindows用のドライバはまださほど整備されていないが、NVIDIAのビデオチップなら公式サイトから64ビット用のドライバが手に入る。インストール後にビデオドライバも更新しておいた方が良いだろう。
日本語を使えるようにする
プレビュー版は英語だが、日本語のフォントとIMEが同梱されているのでインストールしておきたいところだ。英語版Windows XPと手順は同じだが、英語版を利用したことのない読者のために、ひととおり手順を説明しておこう。
といっても簡単。ドライブにプレビュー版のCDを入れておき、コントロールパネルのRegional and Language Optionsを起動し、Languagesパネルにある"Install files for east Asian languages"にチェックを入れてOKボタンを押す。するとCDから日本語を含むフォントファイル等がインストールできる。
さらに、同パネルにある"Text service and input languages"にあるDetailsボタンを押そう。このパネルでAddボタンを押して日本語入力(IME Standard 2002)を追加しておく。これで日本語の表示と入力が可能になる。
また、Advancedパネルの"Languages for non-Unicode programs"もJapaneseにしておくべきだろう。UNICODE化されていないソフトを動作させたとき、そのソフトのデフォルトの文字コードを決める設定で、Japaneseにしておくと日本語ソフトの大部分が文字化けせずに利用できるようになる。
以上の設定を行った後、OpenOffice 1.1.0をインストールして日本語を入力している様子を掲載しておく。IMEの挙動に少し違和感がある(パネルが大きいなど)ものの、さほど問題なく日本語のソフトで日本語入力ができていた。試用期間が短いので、日本語環境に不自由ないと断言することはできないが、軽く使う程度なら十分に機能しそうだ。
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