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【レビュー】

Pentium 4 600シリーズとPentium 4 XE 3.73GHzを試す

6 64bit対応について / 考察

2005/02/23

大原雄介

ところで、考察の前に64bit対応についてちょっとだけご紹介しておく。冒頭に述べたとおり、Pentium 4 XE 3.73GHzとPentium 4 600シリーズはEM64Tをサポートすることにより、64bit OSでの動作が可能になった。では、実際に使えるのか? ということで試した結果がこちら(Photo24,25)である。壁紙や、画面右下のバージョン表示、あるいはシステムのプロパティの表示から判るとおり、問題なくWindows XP Professional x64 EditionのRC1がインストール可能だった。まぁインストールできたから、といって直ぐに何かが出来る訳ではないが、チップセットドライバやLANで利用されているMarvell Yukon GbE(88E8050)などのドライバはRC1のInboxドライバで対応出来た。それどころかRADEONのドライバまで標準で入っており、最新では無いにせよとりあえず使い始める事が出来る程度に準備が整っているのは心強いと言える。勿論これはIntel純正のD925XECV2での話であって、多くのメーカーのマザーボードでも同様にInboxドライバで全て済むかどうかはケースバイケースだが、少なくともチップセットドライバに関してはは問題なさそうだ。

Photo24:Pentium 4 660Jを使っての64bit動作。RC1上でのベンチマークは許されていない(RC1利用の条件として掲げられている)ので、あくまで動作確認ということで。

Photo25:こちらはPentium 4 XE 3.73GHzでの64bit動作。Photo24と比較すると、動作クロックもさることながら、SpeedStepがDisableになっていることでもそれと判る。

考察

ということで、まずPentium 4 600シリーズについてである。少なくとも今回試した限りにおいて、キャッシュを2MBにすることによるメリットはSYSMarkのみでしか見出せなかった。なるほど、これは確かにビジネス向けに600シリーズ、コンシューマ向けに500シリーズをラインナップするのも理解できる。SYSMarkが想定するようなビジネスシーンでの活用、あるいはいち早く64bit環境が必要な用途(当然コンシューマ向けではありえない)には600シリーズが役に立つかもしれないが、ことゲーム系では2MBキャッシュの意味は殆ど無いに等しい。その意味では、一般のユーザーが500シリーズのCPUを600シリーズに買い換える価値はあまり無いと言えよう。

ついでPentium 4 XE 3.73GHzであるが、ハイエンドコンシューマー(というか、3Dゲームなどのエンスージャストユーザー)をターゲットにしていながら、その3D系のスコアでAthlon 64 4000+とnForce4 SLIの組み合わせに完敗しているのは、これはこれで衝撃的な結果である。実はちゃんとPCI Express環境で両者をまともに比較したのはこれが最初の事である。前回XE 3.46GHzの比較をした時には機材の関係で変則的なベンチマークだったからであるし、当時はまだnForce4がなかったから仕方が無いのだが、それにしてもここまでAthlon 64系が伸びるのはちょっと驚いた。ことPentium 4の中で言えば間違いなくXE 3.73GHzがハイエンドなのは確認できたが、Athlon 64 FX-55+nForce4 SLIという環境を持ち込んだ場合にどちらが上か、この結果を見る限り非常に微妙な感じである。流石に10万コースのCPUだから購入を考える読者はそう多くないと思うが、もし考えているのであればもう一度Athlon 64 FX-55を考慮しても良いのではないか? とコメントしておきたい。

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