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【レポート】

コンピュータの未来を切り開くインタフェース - WISS2004

1 WISSとは何か

2005/03/30

美崎薫

2004年12月1日から3日まで、3日間にわたって、愛知県蒲郡の三河ハイツ天の丸で日本ソフトウェア科学会「インタラクティブシステムとソフトウェア研究会(ISS)」が主催する第12回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ(WISS:ウィス2004)が開催された。

WISSとは何か

WISSは、コンピュータのヒューマンインタフェースのジャンルでは、国内屈指の研究会である。人数だけなら、毎年3月ごろに行われる「インタラクション」の方が規模は大きく、そちらは400人もの参加者を誇っているが、WISSの活気はインタラクションに勝っているところがある。

WISSも拡大を続け、2004年の今回は、ぎりぎりまでの申し込みが可能だったこともあって、参加者は158人にも達した。2003年が129人で過去最高だったのだが、今回はさらに人数が増えた。

インタラクションと異なるのは、この158人が、2泊3日で完全に外界と隔離されて、朝から晩まで議論をし続けるというエネルギーにある。インタラクションも複数日の開催だが、日帰りなので、夜を撤して語る、ということができない。

WISSの主査で、初回からこれまでのWISSのすべてのプログラム委員を務めている産業技術総合研究所 情報技術研究部門の増井俊之博士によれば、

WISS=システム中心 / 評価無しOK / 話だけはダメ
インタラクション=もう少し広い観点から / 何でもあり

という分類になるし、慶応義塾大学環境情報学部の安村通晃教授によれば、

WISS=宿泊付で夜まで語れる。チャットが有。査読有。
インタラクション=日帰り。デモ主体。チャット無。査読有。
HIS(ヒューマンインタフェース学会)=日帰り。デモと一般発表の両方。査読無。範囲も広い。
という比較をすると、HISとインタラクションが近く、WISSがやや別、という感じでしょうか。

となる。

もっとも、学会で査読の有無はクオリティに決定的な差を生み出すものであるから、その意味ではWISSとインタラクションが近いといった方がよいのかもしれない。

興味深いのは、WISS、インタラクション、HIS、あるいはHIP(ヒューマン情報処理研究会)やエンターテインメントコンピューティング、ウェアラブルコンピューティングとも、メンバーはかなり重複しているのに、醸し出す雰囲気はまったく別物、ということである。WISSにはWISSならではの一体感があり、他に類を見ない特色となっている。

筆者自身が参加したところでは、WISSとHIP、インタラクションは傾向が似ている。ただ、WISSがもっとも先鋭的でコアなメンバーが集まっているように思える。隔離された合宿形式というのが大きい。


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