【レポート】
Intel Macを触ってみました
2006/01/11
アップルコンピュータは11日(日本時間)、米国サンフランシスコで開催中のMacworld Conference & ExpoにてIntel Core Duoを搭載したMacintosh「iMac」と「MacBook Pro」を発表した。同日よりiMacが出荷開始され、2月よりMacBook Proが出荷される予定だ。同社は日本においてもプレスイベントを開催、発表された2ラインナップのお披露目が行われた。
イベントにはアップルコンピュータ代表取締役兼米Apple Computer vice presidentの前刀禎明氏も参加し、「2005年はYear of iPodだった」と好調に終わった1年を振り返った。Appleは2006年4月1日で30周年を迎える。この間、基調講演などで様々な製品の発表を行ってきたCEOのSteve Jobs氏は発表に際して「未だかつて無い進歩」という言葉をよく使ってきた。前刀氏はこれを受けて「今回の発表はこれまでの進歩を超えるもの。MacがついにIntelプロセッサを搭載した。この可能性はPCを遙かに超えるものとなる」とする。
前刀氏はまた、Intelプロセッサ搭載による新規ユーザの獲得にも期待を示し、「Intel搭載によりMacが日本でも大きな展開を示すと思う。今日のキーワードは"Imagine the possibility"」と述べた。
イベントでは実際に稼働しているiMacおよびMacBook Proも展示されていた。詳しくは米国より追ってレポートが寄せられる予定だが、ここでも少し情報をお伝えしておこう。
まず、国内における出荷時期について。前刀氏によれば基本的に米国に準拠する形となるようだ。iMacは11日、MacBook Proは2月に出荷される予定。ただし、11日の昼の時点で銀座ストアにはまだ入荷されていなかった。
iMac G5とPowerBook G4に関しては継続販売となる。ただし、iMac G5 17インチモデルは流通在庫が無くなり次第販売終了だ。アップルによればMacBook ProもPowerBook G4の後継とは位置づけられていないということで、実質的にMacに新たなラインナップが2つ加わったと見るべきだろう。
また、展示されていたMacBook Pro(ただしベータ機)を実際にさわってみてわかったことも書いておこう。まず、動作速度は十分に速い。定量的にお伝えすることは出来ないが、アプリケーションのロードタイムや処理速度など、少なくとも現行のPowerBook G4(1.67GHz)を十分に上回る動作速度だった。特にSafariやiLife '06といった「ネイティブアプリケーション」に関してはJobs CEOの言葉もあながち大げさではない、という感想だ。
従来機との違いにも触れておきたい。iMacは外見から機能まで従来とほぼ同じ仕様となるが、DVI出力を備えるなどいくつか異なるところも見受けられる。
PowerBook G4(15インチ)とMacBook Proの外見を比較すると
- フットプリントは同じ
- 厚さが10%薄くなった
- トラックパッドが大型化された
- 本体とディスプレイをつなぐヒンジのデザインが若干変わった
- iSightの内蔵に伴いラッチが2つになった
- 色や材質はほぼ同じ(Appleのサイトで黒っぽいのは写真の写りによるもの)
スリープランプの明滅などMacらしいポイントは押さえられている。FireWire 800が省略されているが、これについてはExpressカードなどを使ってくれということだ。
もう少し細かいところに目を向けると「"OpenFirmware"がどうなったのか」、という疑問が出てくる。既に開発者向けに同社サイトで公開されているとおり、OpenFirmwareはExtensible Firmware Interface(EFI)に置き換えられる。
では、OpenFirmwareが実現していた機能は? というと、少なくともNetBootは引き続きサポートされるようだ。MacBook Proが再起動時に地球のアイコンを表示しながらネットワークブートを試みている様子を確認できた。もちろん、"alt"キーを押しながら起動することで起動ディスクを選択することもできるし、出力などが異なるものの"nvram"コマンドも存在した。このあたりも従来と比べて実用面で大きく変わることは無いと思われる。ただし、展示機では起動ディスク選択時のGUIパーツが従来と異なっていた。アイコンはより大きくなり、決定ボタンなどもMac OS 9の面影がのこるデザインからMac OS Xらしいデザインに変更されていた。
iMacを見れば明らかなとおり、AppleはIntelプロセッサ搭載により何かを大きく変えるのではなく、使い勝手など、従来の資産をできるだけ継承しながらIntelプロセッサのメリットをユーザに提供しようとしていることがわかる。前刀氏は「いままで、Macのノート、もっと速くならないのかといわれていたが、ついに実現した」とパフォーマンスアップを現時点のメリットとして強調する。今後Intelプロセッサ採用ラインナップが増加するに従ってさらなるメリットが生まれるのか、前刀氏の"Imagine the possibility"という言葉通り様々な可能性を楽しみに待ちたい。
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