【レポート】
東芝、ワープロ専用機のサポートを3月末で終了
2006/02/20
東芝は、同社のワープロ専用機「Rupo」シリーズのサポート業務を3月末で終了することを発表した。同社は1978年9月に世界で初めて日本語ワープロ「JW-10」を発表したことでも知られているメーカーだが、これによって約30年にわたる同社のワープロ専用機事業の終焉ということになりそうだ。
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最後のRupo「JW-G7000」 |
東芝のRupoシリーズは、1999年9月に発売された「JW-G7000」が最後のモデルとなる。当時のリリースを見てみると、カラーハンディコピー機能とスマートメディアスロットを搭載しているのが特徴で、内蔵プリンタによる最高800dpiでの印刷が可能だ。スマートメディアは、文書の保存と、デジタルカメラからの写真データ読み込み用となっている(当時、東芝ではスマートメディアを採用した「Allegretto」シリーズというデジタルカメラを発売していた)。
日本事務機械工業会によると、ワープロ年間出荷台数のピークは1989年で、271万7,000台。起動の速さや単機能ゆえの使い勝手の良さなどから、好んで使っていたユーザーもいたが、時代が進むにつれ、ほとんどがPCに置き換えられていった。同社は、2000年にワープロ事業から撤退した。
ワープロを使用してた当時は、各機種ごとに違う操作性や、ファイル形式、そして特殊文字などに不満があったが、なくなってしまうと、それはそれで少々残念に思う。というわけで、ほかのメーカー製品についても、現在のところはどうなっているのか、調べてみた。
富士通「OASYS」
ほかに普及したワープロ専用機といえば、富士通の「OASYS」シリーズが挙げられる。官公庁などでも利用され、電産写植の入校に使用できた時期もあった。独自の親指シフトキーボードに慣れてしまって、ほかのキーボードが使えないという人も未だにいるだろう(なので、PC用のキーボードも発売されている)。
OASYSは、Windowsに移植されており、最新バージョンは「OASYS2002」。また、同社のFMVシリーズPCには、標準でOASYSビューアーが添付されている。ワープロ専用機としてのOASYSは、2000年の2月に発売された「LX-C700」と、その前年の10月に発売された「LX-S5000」が2000年の11月で製造終了になり、この後、新製品は発表されていない。
同社のWebサイトには、製造終了後、6年が経過した機種に関しては修理が不可能なケースもあると書かれているが、サポートは続けられている。また、富士通オフィスが運営するショッピングサイト「FOM Direct Shop」で、インクリボンの入手が可能だ。
シャープ「書院」
シャープの「書院」シリーズというと、ワープロ専用機というよりも、同社の8ビットPC「MZ-2500」シリーズに辞書ROMを入れて、という方向に行ってしまう。さらに、MZ書院(「MZ-2861」)や書院パソコン(「PC-WD1」)などといった、PCとの融合を図った製品という印象が強い(のは筆者だけかもしれないが)。
シャープは、1979年に「WD-3000」を発表し、ワープロ市場に参入。とはいえ、1977年に試作機を発表しており、これが日本で初めてのワープロだといわれている。WD-3000はディスプレイ付きの机のような形状で、表面には漢字が印刷されたシートが装備されており、それをタッチペンで操作するというものだった。筆者はこれの実機を見たことがある。1990年前後だったと思うが、秋葉原のSofmapに中古品が出ていたのだ。買っておくべきだったか……。
最後の機種は2000年2月に発売された「WD-CP2」である。この機種は、2003年の9月に製造が打ち切られている。WD-CP2は、おそらく、一番最後まで作られていた日本語ワープロ専用機、ということになるのではないだろうか。同社では、2010年8月まで補修用の部品を保有するとのことだ。インクリボンなどの消耗品はまだ販売されており、店頭で入手できない場合は、同社のショッピングサイト「Sharp Life Plaza」で購入できる。
NEC「文豪」
NECの「文豪」シリーズというと、CP/MやMS-DOSを動かして……といった話題でも有名なワープロだが、同シリーズは、旧NECホームエレクトロニクスの製品であり、発売当時の情報はNECのサイトには残されていない。また、インクリボンなどの、店頭での販売は2004年8月27日で終了しており、その後は、NECワープロインフォメーションセンター、同社ワープロ消耗品販売係を通して入手するようになっている。
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