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【レポート】

東京ゲームショウ2006 - 久夛良木社長が語る「PS3値下げの理由」

1 HDMIは「また余計な機能を付けて」と怒られるかも、と思ったが

2006/09/22

日高彰

東京ゲームショウ2006内の基調講演で22日、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)の久夛良木健社長から電撃的に発表された、プレイステーション 3(PS3)の価格および仕様の変更。同氏から語られた変更の理由を振り返ってみよう。

久夛良木氏は、「PS3が創る次代のエンタテインメント」と題したちょうど1時間のスピーチを終えると、ゲームショウの共催者である日経BPの「ITpro」発行人・浅見直樹氏とのトークセッションに移った。はじめ浅見氏からは、エンジニアとしての久夛良木氏の夢は何か、Web2.0と言われるような考え方が出てきたがゲームづくりはどう変わっていくか、といった質問が投げかけられていた。

ソニー・コンピュータエンタテインメント代表取締役社長兼グループCEOの久夛良木健氏(右)と日経BP「ITpro」発行人の浅見直樹氏

そういった話題なので、久夛良木氏のトーク内容も「たまたま私が大学のときに『4004』というインテルのプロセッサが出てきて、なんだこりゃと思ったのが、コンピューターというものを初めて意識した瞬間ですね。そこからエンタテインメントというかゲームを……」、「いままでゲームソフトはパッケージメディアでディストリビューションされて、ゲーム機は閉じていることがいいんだというような流れで来たんですが、やはりこれからはネットワークにどんどんつながっていって……」といった抽象的なものが続いていた。

HDMI付きのテレビに買い替えたときに、PS3も買い替えてとは言えない

15分あまりのトークセッション時間のうち半分が過ぎたあたりで、浅見氏は次の質問をして"本題"に入った。「HDMIという、未来にかけてとても大事なインタフェーステクノロジーを上位機種にしかお付けにならなかった。これはどのような意図があるのでしょう?」

久夛良木氏は、20GBのエントリー機種にHDMI端子を付けなかった理由を「その発表をさせていただいたのはE3だと思いますが、E3の段階では(HDMIという)規格そのものが非常に(揺れ)動いていて、色や解像度にしても、各色8ビットしかなくてアナログでつないだほうが当時ははるかにきれいだったり。そういった意味で、いま付けると『また余計な機能を付けて』と怒られそうなこともあって(全モデルには)付けなかった」と説明する。確かに、PS3の上位機種が対応するHDMIのバージョン「HDMI 1.3」がリリースされたのは6月に入ってからだった。しかし、久夛良木氏は現在では「(HDMIは)いまものすごい勢いで普及し始めようとしている。我々の予想を超えて、時代がもっと早まっている」という認識だと続ける。

すかさず「ということは、廉価版にも(HDMI端子を)付けちゃうということは有り得るんですか?」と聞いた浅見氏に、久夛良木氏は「付けてほしいですか?」と返事をしてから、「まだ4:3NTSCのテレビをお持ちだと思いますが、いつか大画面のテレビを買うときに、PS3を買い換えてとは言えませんよね……。ということで、付けてしまうことにしました。実は20GB版にもHDMIを付けてしまおうと内緒で考えてまして、発売日に『あれ、開けてみたら端子があるぞ』ということにもしたかったんですが、いま聞かれたんで答えてしまいます」と話し、20GBモデルへのHDMI端子搭載を明らかにした。


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