【レビュー】
使い勝手を徹底検証! Internet Explorer 7 vs. Firefox 2.0
1 見た目が大きく変わったIE7
2006/11/08
この10月に相次いで正式リリースされた、Internet Explorer 7.0(以下、IE7)とFirefox 2.0(以下、FF2)。いまやPCを使う際に欠かせない道具であり、Webブラウザのあり方に影響を与える"リーディングWebブラウザ"であるだけに、何が変わったのか、どのような新機能が搭載されているのかは気になるところ。どちらを選ぶべきか、と悩むユーザも少なくないはずだ。
そこで今回、IE7/英語版とFF2/日本語版の検証を試みた。制作者の意図通りレイアウトされるか、CSSなどを含むW3C標準規格の条件を満たしているか、といった本来Webブラウザに求められる表示機能ではなく、Webフィードや検索バーといった便利機能、フィッシング詐欺検出ツールなどセキュリティ関連機能を中心に、この2つのWebブラウザを比較してみたい。
ルック&フィール - IE7のほうがインパクト強し
IE7とFF2を起動して最初に感じるのが、ルック&フィールの変化。どちらもボタンがひと回り小さくなるなどデザインが変更され、よりスッキリした印象になった。
とくにIE7の場合、タブブラウザ化や検索バーの追加など機能面の大幅な変更を伴ったため、前バージョンとの違いは顕著だ。デフォルトでメニューバーは非表示、[Tools]ボタンからメニューを呼び出す形式となった。Webブラウザはファイル操作や設定変更の機会が少なく、一般的なアプリケーションに比べてメニューバーを操作する機会が少ないことを考えれば、妥当な判断といえるだろう。IE6を長く利用してきたユーザにとって、これらの変更はインパクトが大きいはずだ。
一方FF2では、必要最低限のボタン類のみ配置するというFF1.5の基本デザインを踏襲、検索バーなど細部が変更された以外は大きく変わらない。プラグインの力を借りなければメニューバーを非表示にできない(Windows版)など融通の利かない点はあるものの、テーマの変更で容易にルック&フィールをカスタマイズできるFF2のこと、デフォルトのデザインにこだわる必要はないともいえる。
噂のタブ機能 - FF2に一日の長あり
Mozilla系Webブラウザに出遅れること数年、IE7にもタブ機能が標準装備された。これまでは、MSNツールバーなどのプラグインを導入するか、IEのAPIを利用した通称「IEコンポーネントブラウザ」で同機能を実現していたが、ついにIE標準の機能としてこれをサポート。かねてから要望の多かった機能なだけに、"ようやく"という感は否めないが、これで利便性が向上することは確か。
とはいえ、ただタブ機能が加わったというわけではない。たとえば、現在開かれているタブをサムネイル化して一覧表示する「クイックタブ」。サムネイルをクリックするとページを表示、左上の「×」をクリックするとページを削除、タブ上を右クリックするとページの開閉や再描画を行うポップアップメニューが現れる、という仕組み。サムネイルは内容の識別が可能なほどの大きさのため、大量のタブを表示しているときには便利に使えそうだ。
一方のFF2は、以前からタブブラウジングをサポートしているだけのことはあり、より洗練されている印象。新機能の「セッション回復機能」は、開かれているタブやウインドウの状態を自動的に記録、すぐに復元できるというスグレもの。閉じてしまったタブも、[履歴]→[最近閉じたタブ]→[タブですべて開く]を選択すれば素早く復元できる。画像を表示しているタブには、そのサムネイル画像がfaviconの代わりとして表示されていたり、アニメーションfaviconをサポートしていたりと、細かい部分にも目が行き届いている。IE7のクイックタブに相当する機能こそ標準装備されていないものの、やはりタブに関してはFirefoxに一日の長あり、と言っていいだろう。
表1 タブの機能比較
| IE7 | FF2 | |
|---|---|---|
| タブの並べ替え | ○ | ○ |
| 画像のサムネイル表示 | × | ○ |
| サムネイルの一覧表示 | ○ | × |
| ドラッグ&ドロップによる位置変更 | ○ | ○ |
| アニメーションfavicon | × | ○ |
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