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【レポート】

ポイントは宣伝費の削減! - 四半期決算から見る、韓国携帯キャリアの現況

2 黒字転換したKTF

2008/10/28

佐々木朋美

黒字転換したKTF

KTFの売上額は、前期比1%減、前年同期比7.7%増の1兆5,016億ウォン(約970億8,000万円)、営業利益は前年同期比41.6%増の1,697億ウォン(約109億7,100万円)だった。KTFは前期は赤字を記録していたが、今回黒字回復した。

売上額は、KTFユーザー同士の通話料や、一定期間契約したユーザーの利用料が大幅割引となる料金制などの影響により、前期よりも若干減少しているようだ。

KTFの加入者は約1,426万人で、前期比では約9万4,000人の増となっている。HSDPAサービス「SHOW」の加入者は741万人で、202万人だった前年同期から飛躍的に伸びている。こうした加入者取り込みの背景には、やはり膨大なマーケティング費用がある。しかし前期はこれが6,160億ウォン(約398億2,500万円)だったものの、今回は4,157億ウォン(約268億7,500万円)と32.5%も減少した。SKT同様、ある程度のマーケティング効果が現れ、投資が減らせたことや、業界全体が静まりつつあることの表れである。こうしたマーケティング費用の減少が、黒字転換をももたらした。

また注目なのが、前年同期比18.2%、前期比3.6%増加している、データ通信による売上額だ。こちらもSKT同様、高速データ通信が可能なSHOWブランドを前面に出したマーケティングの効果があったと言える。さらにSMS使用も増加しており、データ通信関連の売上額に貢献しているようだ。

KTFの第34半期の実績(ARPU以外の単位は10億ウォン)

SKTはやや苦戦、KTFは黒字転換で好転と見られる今回の結果。いずれも、これまでマーケティングにつぎ込んだ分、効果がある程度出ていることがうかがえる。しかしマーケティングに代わり、今度は割引率の高い料金制などが、利益を増大させるうえでの阻害要因となりそうだ。上昇傾向にあるデータ通信などをうまく利用し、収益を上げられる構造作りが求められる。

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