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【レポート】

盛況だったCYCLE MODE International 2008を振り返る

2008/11/16

須貝弦

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大阪と東京で開催された日本最大の自転車試乗イベント、CYCLE MODE International 2008(以下「サイクルモード」)が、11月9日(日)に終了した。2007年は両会場で約50,000を集客したサイクルモードだが、今年は約15%アップして57,607人を集めたという。

マイコミジャーナルでは、この秋に集中してお伝えした各社ニューモデルの情報などをお伝えしてきた。このニューモデルラッシュの時期、自転車業界的にはちょっとした「祭り」状態(というか大変な忙しい時期)だったわけだが、サイクルモードがそのクライマックスだったと言っても良いだろう。

すっかり定着したサイクルモード

2003年と2004年に、大阪ドームで開催された「サイクルスタイル」というイベント。それを東京にも拡大し「サイクルモード」と改めたのが2005年のことだった。

サイクルモードの特長は、なんと言っても「試乗できる」ということ。多くの一般ユーザーも、そこに価値を見出しているのではないだろうか。ただ、これは毎年のように言われていることだが、試乗がメインになってしまうと、じっくりと各社のニューモデルを見ることができない。中には「メーカーやディストリビューター(販売代理店)の人から製品の話をじっくり聞きたい」というユーザーも多いはずだ。

さすがにサイクルモードとなってから3回目ということで、ブースの配置に工夫が見られ、各社ブースの運営がこなれてきて「見る」と「乗る」をブース内でうまく切り分けているところもあった。それでもまだ、一部「アタフタしている」感があるのも事実。毎年積み重ねる中で、より「見やすい」「乗りやすい」ショーになってほしいと願っている。

メーカーやディストリビューターのスタッフから直接話が聞けるのも、展示会の魅力のひとつ。サイクルモードの場合、話が聞けるブースと聞けないブースの2つにはっきり分かれてしまう

黄緑ブーム?

ここでいきなり「小ネタ」っぽくなってしまって恐縮だが、各社の2009年モデルを眺めていると「流行色」の存在に気がつく。これは毎年の傾向で、ヨーロッパのブランド等から同時多発的に似たようなカラーの自転車が登場、その翌年はさらに広まる……といった具合だ。

さて、2009年モデルで存在感があるのは「黄緑」ではないだろうか。欧米では決して縁起の良い色ではないはずの黄緑。映画やアニメの中で、怪物の肌や体液としてよく使われる色が緑系統だ。しかし、エコっぽいイメージなのか、奇抜だからのかわからないが、最近になって急に増えてきた。

最近増えてきた黄緑の自転車。プロチームのイメージカラーに使われていたりもする。サイクルモードには出展しなかったが、GIANTの売れ筋クロスバイクも「黄緑」

変わるもの、変わらないもの

ハイエンドのロードバイクやマウンテンバイクの世界は、毎年のように進化を続けている。カーボンフレームの性能はどんどん向上しているし、パーツメーカーだってどんどんニューモデルを出してくる。そして気がつくと、各社のトップグレードに関しては、価格が100万円を超えるのも当たり前になってきた感がある。レースでの性能をウリにしたモデルならともかく、長距離サイクリング向けのロードバイクまで、高級なものは80万円を超えるようになってきた。

もちろん進化は必要であり、夢を見せることも必要。夢を見たいユーザーも多いだろう。その「夢の世界」がやがて普及価格帯に降りてくることで、一般の人も高性能な自転車に乗れるようになる。とはいえ「いったいどこまで行っちゃうの?」という気も、しなくはない。

スペシャルなモデルでは100万〜150万円の値付けも当たり前になってきた。目が慣れてくるから怖い

しかし、変わらないものもある。ロードバイクで言えば、スチールを素材とした細身のロードバイクがそうだ。今回のサイクルモードでも、クラシカルな、昔からあるようなスチールフレームも相変わらず熱い視線を集めていたし、映画『シャカリキ!』に自転車を提供したパナソニックサイクルテックは、新しいユーザー層にも訴求しているようだった。 「新しい」だけが自転車の魅力ではないことを、多くの人が知っているはずだ。それは、今年も来年も変わるものではないだろう。

スチールフレームの人気は相変わらず根強い

「ライフスタイル系の時代」が来る

サイクルモードの会場を歩いていると、自転車マニアというよりは「ふつうの人」が多いなと感じる。試乗コースを走っている自転車を見ると、ロードバイクやマウンテンバイクに混ざって、クロスバイクやフォールディングバイク(折りたたみ自転車)なども目につく。自転車マニアが増えるのではなく「自転車に興味のある、ふつうの人」という印象だ。そういう人たちが、自転車ブームを裾野の部分で支えていると言えるのではないだろうか。

個人的には、その裾野の部分がどんどん広がってくれたら……と思っている。

高いロードバイクやマウンテンバイクだけが人気なわけではない。ライフスタイルにとけ込む自転車の提案に力を入れているブランドは多い


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