【レポート】
正式サービスインの『Amazon FPS』 日本の課金システムをどう塗り替えるか?
1 決済サービス「Amazon FPS」とは
2009/02/13
米Amazon.comは2月5日(現地時間)、『Amazon Flexible Payments Service (FPS)』の一般提供を開始したと発表した。Amazon FPSは同社のクラウドサービス「Amazon Web Services (AWS)」のひとつとして2007年8月に限定ベータ提供が開始されたもので、2者間でのお金の転送や、クレジットカード/銀行口座からの電子送金などに対応した課金サービスとして利用できる。今回は、このAmazon FPSがどのようなサービスなのか、そしてどのように活用できるのかについて追いかけてみよう。
Amazon FPSは「決済代行サービス」
Amazon FPSは、一般に「決済代行サービス」と呼ばれるもののひとつだ。オンラインストアなど、金銭の授受を伴うサービスを提供する事業者が自身のサイトに課金システムを実装するにあたり、こうした決済代行サービスを利用することで、安全でより利便性の高い仕組みを利用者に提供できる。相手にむやみに個人情報の開示をしたくないと考える顧客にとって、信頼のおける業者の提供する決済代行サービスを利用することで安心して送金が可能となり、一方でオンラインストアの事業者側も利用者を増やすうえでメリットを享受できる。
例えば、あなたがインターネットで買い物をするときのことを考えてみよう。商品の代金を支払うのに、(1)郵便振り込み、(2)クレジットカードなどを使うと思うが、日本であればさらに(3)代金引換(代引き)を利用できる。だがこれらサービスの利用にあたっては、商品の送付のために「氏名や住所などの連絡先」の通知が必須となる。さらに(2)のクレジットカードの利用にあたっては、クレジットカード番号の連絡が必要になる。クレジットカードは便利な半面、カード番号などの基本情報の送信のみで決済が可能なため、相手が信頼の置ける業者でなければ非常に危険な仕組みでもある。
だがもし、必要最低限の情報のみを相手に通知する形で済ませ、残りのやり取りを信頼の置ける業者に一括委託できたらどうだろうか。有象無象の相手にすべての情報を渡すよりもリスクの低減が可能になるだろう。あるいは情報を1ヶ所に集めることで、クレジットカードの更新や住所変更の作業も容易になる。これが決済代行サービスのメリットだ。
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