【レビュー】
液晶が下に開くカメラ、ニコン「D5000」実写インプレッション
1 ニコン初のバリアングル一眼レフ
2009/05/08
ニコンから、エントリー向けのデジタル一眼レフ「D5000」が新登場した。昨年発売した中級機「D90」の有効1230万画素CMOSやハイビジョン動画機能を受け継ぎつつ、同社の一眼レフでは初のバリアングル液晶を装備する。さらに静音撮影モードやターゲット追尾AF、歪み補正などの新機能を満載。その使用感と画質をレビューしよう。発表時の推定市場価格は8万5,000円前後(本体のみ)。現在の市場価格はマイコミジャーナル価格情報をご覧いただきたい。
下開き液晶のメリットは?
バリアングル液晶、つまり液晶モニターの角度を自由に動かせるデジタル一眼が増えている。昨年末から今年前半にかけて発売された製品では、オリンパス「E-30」と「E-620」、パナソニック「LUMIX DMC-G1」と「LUMIX DMC-GH1」が横方向に開く液晶モニターを採用。そして、人気の老舗カメラメーカーのひとつニコンからも、いよいよバリアングル対応の一眼が登場した。5月1日発売の「D5000」だ。
バリアングル液晶のいちばんの魅力は、ローアングルやハイアングルからでも無理な姿勢にならずに構えられること。カメラと身体が離れるので、手ブレに対する注意がより必要になることや、ボディサイズが大きくなる弱点はあるものの、それ以上に構図の自由度が広がるメリットは大きい。液晶をレンズ側に向けて自分撮りをしたり、中判カメラの感覚でウエストレベル(腰の高さ)で撮ることもできる。
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液晶モニターの上端にある突起を指で引っ張ることで、素早く開くことができる。収納時は液晶面を内側にして閉じることが可能だ |
下方向に180度開いた状態。三脚によっては、雲台の台座が可動部に当たって完全に開かないことや、左右の回転が制限されることがある |
D5000のバリアングル液晶は、オリンパスやパナソニックのように横に開くタイプではなく、ソニー「α300/350」のように上に開くタイプでもない。可動のヒンジ部が液晶の下にあり、下方向に最大180度まで動かせる"下開き"式だ。下に開いた後で、さらに左右方向に270度まで回転でき、カメラの横位置と縦位置を問わず、フリーアングルからの撮影ができる。
横開きと比較した場合、下開きの液晶は、カメラを横位置で撮る際にレンズの光軸と画面の中心軸に左右のズレが生じず、構図を合わせやすいことが利点になる。もっとも、横開きでも使いにくいことはない。横開きと下開きのどちらがいいかは好みの問題だろう。D5000が下開きを採用したのは、ボディ背面左側にボタンを並べたこれまでの同社の操作系を維持することと、他社機とのデザイン的な差別化、という理由が大きいと思う。
D5000の製品としての位置付けは、昨年発売した現行のローエンド機「D60」とミドルクラス機D90の中間となる。ボディの重量も両機の中間くらいで、サイズはD90に近い。エントリー機として特に小型軽量とはいえないが、かといって極端に大きく重いわけでもない。外装は表面に薄いシボ処理を施した樹脂製で、ホールド感はまずまず。デザイン的にはグリップ部の赤いアクセントや、ペンタ部の曲線的な三角形の意匠を従来機から継承している。……続きを読む
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