【レポート】
「Adobe Creative Suite 4」が実現した、効率的なワークフローとは
2009/11/17
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「Adobe Creative Suite 4」が目指すのは、短時間で効率的にクリエイティブでリッチなデザインを残すこと。そのため、各アプリケーションには日常的な作業の面倒な部分を解決する機能が搭載されている。ひとつひとつの機能は小さな進化だが、使ってみると古いバージョンに戻りたくないと思うほどの便利さがあり、新バージョンへの移行は作業時間の短縮や効率化に大きく寄与してくれるはずだ。
そして、Webや映像など、カテゴリを越えたデザインが求められるクリエイターに嬉しいのが、各アプリケーションのクロスメディア対応。たとえば、従来は紙媒体向けだった「Adobe InDesign CS4」から直接XFL形式が書き出せるようになったことで、InDesignのレイアウトをそのまま「Adobe Flash CS4 Professional」で書き出せるようになったり、「Adobe Photoshop CS4」で3Dモデルに直接ペイントを施し、そのまま3Dフォーマットとして書き出すなど、普段使い慣れているアプリケーションで異なるメディアへのチャレンジをサポートしている。
ビジュアルを徹底的に管理する「Adobe Bridge CS4」
このように、各アプリケーションが有機的につながり、メディア間にあったファイルフォーマットのルールを極限まで抑えたAdobe Creative Suite 4。その中心的なハブになっているのが「Adobe Bridge CS4」だ。
Adobe Bridge CS4は、デザインやレイアウトなどクリエイティブ作業に必要なアセットを整理・閲覧・検索・表示するアプリケーション。デジタルカメラのRAWデータにも対応し、バージョンアップによってパフォーマンスも高速化。新たにコンタクトシートの作成機能も加わって、他者とのコミュニケーションツールとしても活用できるようになった。特にMac環境では、大量のレイアウト用素材アセットを一元管理したり、サムネールプレビューするアプリケーションの選択肢が少ない。Mac OS Xの「クイックルック」は簡単にファイル内容が確認できる便利な機能だが、AIファイルやINDDファイルなどアプリケーション固有のネイティブファイルに対応していないため、アプリケーションをわざわざ起動しなければならず面倒だ。
Adobe Bridge CS4を常用するように意識していれば、アプリケーションを起動せずにAdobe Creative Suite 4にパッケージされたアプリケーションのネイティブファイルを確認できる。もちろん、各アプリケーションとの連携も同種の他ソフトと比較にならない使いやすさなので、バージョンアップ時にはぜひ活用して欲しい。
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Adobe Bridge CS4では、ライブラリに表示されたアセットを直接ドキュメントに配置できる(左)、「Suiteのカラー設定」でメインの仕事環境に合わせたカラー設定を選べば、各アプリケーションのカラー設定も同期される。これで、カラー設定の違いによるミスも軽減できる(右) |
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ネットワーク環境の活用と共有
Adobe Bridge CS4と関連して効率的なワークフロー構築に役立つのが「Adobe Version Cue CS4」に代表されるネットワークを活用する機能。Adobe Creative Suite 4では、Adobeコミュニティヘルプや「Adobe Kuler」といった機能が加わり、グループワークでの情報共有がより便利になった。Adobe Kulerは、カラーテーマ(配色)をWeb上で共有・検索・作成できる新しいアプリケーションで、たとえば、「Adobe Illustrator CS4」で作成したスウォッチパレットをグループで共有することもできるし、配色のアイデアに煮詰まったらコミュニティから気に入ったものをダウンロードすることもできる。Adobeコミュニティヘルプはいわゆるヘルプサイトの機能の枠組みを越え、Googleを使用した検索や索引の作成、グループ内での操作方法の質問をやり取りするなど双方向でのコミュニケーションが可能だ。
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Adobe Kulerでは、カラーテーマの作成やダウンロードが可能。作成したカラーテーマは、個人用、パブリック(公開)用のふたつの用途を選択できる。公開されているカラーテーマをダウンロードし、Illustratorのスウォッチパレットとして活用することも可能だ。利用には「Adobe ID」が必要となる |
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デザイン環境の垣根をなくすAdobe Creative Suite 4
冒頭でも説明したとおり、Adobe Creative Suite 4の各Suite製品を使用することで、紙のデザインからWebへ、Webからアニメーション・動画へとクリエイティブワークのすべてを網羅することができる。それも、普段使っているアプリケーションのデータを極力損なうことなく活用できるので、新たなメディアへの挑戦もハードルが低い。これまで、デザインのフィールドが違うと制作者同士の意思疎通も難しく、時間が掛かることにうんざりしてきた人も多かっただろう。しかし、Adobe Creative Suite 4が各フィールドの垣根を越えるブリッジとなることで、これまであった負担も大きく軽減されるのではないだろうか。
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