マイコミジャーナル

知りたい!を刺激する総合専門サイト


  1. パソコン

  2. 自作
  3. コラム
  4. 自作パーツ実験室

【コラム】

自作パーツ実験室

16 AOpenのi915GMm-HFS発売"Alvisoデスクトップ"の可能性を探る(1)

2005/04/01

石川ひさよし

遅ればせながら……このところ暇さえあればDebian化した玄箱のメンテナンスをしている筆者。Linuxの達人からは、そこそこ知識が無いと玄箱は難しいと言われたものの、物事を斜めから見るひねくれ者としては、行き詰まってイチからやり直すにしてもインストールも早くて簡単ということで結構勉強するには具合が良いような。O型な筆者はスケジュール管理がえらいずぼらなので、早く内向けにグループウェアを構築しなければ。

Alvisoがデスクトップでも利用可能に

前回告知したように、今回からはMobile Intel 915GM Expressチップセットを搭載したAOpenのi915GMm-HFSをいじってみる。省電力志向な筆者には、i855GMでも十分に活用しがいがあるのだが、PCI ExpressやSATA、DDR2にも対応するi915GMのパワーを活用すれば、さらに上を行くハイパフォーマンスPCも視野に入ってくるだろう

チップ密度がかなり高い印象を受ける「i915GMm-HFS」。また、CPUソケットやメモリスロットなどの位置がかなり変則的

I/Oパネルも通常のPCというよりHTPC向けのレイアウトだ。アナログRGBにデジタルDVI、Sビデオ出力、YPbPr出力、D端子が並ぶ

手にして見てみるとあらためて変則なレイアウトが確認できる。CPUソケットの位置もそうだが、そのほかにもボード上には多数のジャンパが用意されていたり、バックパネルにはPS/2が省略されていたり。なお、PS/2キーボードはボード上のピンよりブラケットを通じての拡張が可能だ

I/OパネルからPS/2が排されたが、ボード上のヘッダピンからキーボードをブラケットに引き回すことが可能だ

CPU周りのBIOS設定は、FSBが100〜400MHz、コア電圧が1.356〜0.700Vまで可能となっている

CPUはもちろんFSBが533/400MHzのPentium M/Celeron Mに対応する。CPU周りではリテンションが付属しなくなった。リテンションが付属していたi855GMEm-LFSではPentium 4用クーラーも利用可能だったが、今回は付属のCPUクーラーを利用することになるだろう。BIOSではFSBが1MHz単位で設定可能となっているものの、コア電圧はデフォルトより下方向にしか設定できない。

CPUソケット下にジャンパが用意されており、ここでFSB(533/400MHz)を切り替える

付属するCPUクーラー。COMMELLのLV-671などともサイズが違い、全くの新規クーラーのようだ。なかなかの静音タイプで動作音はかなり静かなのが幸い

メモリはDDR2/DDRが各2スロットずつ用意されており、DDR2-533またはDDR400に対応、DDR2メモリに関してはデュアルチャネルモードが利用できる。このあたり、どちらを選択すれば良いかもチェックしなければならないだろう。なお、DDR400メモリに対応するものの、BIOSから設定できるオプションはDDR333のみだ

青がDDR用スロットで黒がDDR2用スロット。各2本だけというのが惜しい

DDR400メモリを搭載してもDDR333までの動作までしか設定できない

さて、ハイパフォーマンスなAlvisoデスクトップを試してみたいわけだが、初回の今回はまず基礎データを取得しておこう。DDR2とDDRでの性能差や内蔵グラフィックを使用した最小構成時の性能や消費電力が焦点だ。

テスト環境

CPUPentium M 770(2.13GHz)
RAMDDR2-533 512MB×2 CL4 Elpida製チップ
DDR400 512MB×2 CL3 Elpida製チップ
HDDSeagate Barracuda 7200.7 Plus 80GB NCQ
DVD-ROMMITSUMI DM-2000TE
OSWindows XP SP1(E)
PowerGrowUpJapan Top Silent 470W(ファン2基)

まず消費電力から見てみよう。

メモリタイプDDR2メモリDDRメモリ
起動中最大78W81W
平時消費電力50W前後50W前後
ベンチマーク中(※1)66W66W
ベンチマーク中(※2)69W70W
※1:PCMark04でのDivXエンコード時のピーク
※2:PCMark04での3Dテスト時のピーク

いちおう公式にはDDR2の動作電圧はDDRより低い。しかし、確かに起動中には3W程度DDR2メモリの方が消費電力は低い結果が出るのだが、その他の測定値を見る限りあまり変わらないように見える。というよりもメモリのタイプによって内蔵グラフィック用のメモリ駆動クロックも変わるのだから、結局のところ±0に近い結果になったのではと予想される。消費電力でそこまで差が明確にならない、となると性能面ではどうだろう。

メモリタイプDDR2DDR
Sandra 2005 CPUDhrystone ALU MIPS91929132
Whetstone FPU MFLOPS29652924
Whetstone iSSE2 MFLOPS37943774
Sandra 2005 MemoryInt Buff'd iSSE2 MB/s29492071
Float Buff'd iSSE2 MB/s29432072
帯域幅の効率69%49%
PCMark04PCMarks36243512
CPU41474115
Memory34782888
Graphics805733
HDD45754600
3DMark03(XGA)3DMarks966795
3DMark05(XGA)3DMarks256190
Doom3fps3.12.5
Far CryAverageFPS5.794.56
SPECviewperf83dsmax-034.2614.211
catia-011.6771.674
ensight-011.8921.875
light-074.5754.531
maya-014.6334.614
proe-033.1493.130
sw-012.0502.046
ugs-040.0000.000

スコアに目を移すと、特にSandra 2005などで性能差がはっきり分かれた結果だ。メモリ帯域幅ではおよそ800MB/sの差。しかしDDR2はデュアルチャネルモードで、DDRはシングルチャネルモードということを考えると微妙なところである。コストでみればDDRが絶対的優位であるため、そのあたりを考慮しなければならないだろう。

さて、そろそろ強力なPCI Expressグラフィックカードが到着するはずである。最新グラフィックカードを用いることで、どこまで強力になるのか、はたまた、その際の性能・消費電力・騒音の加減はどのくらいになるのか。そのあたりを次回紹介していきたい。

関連サイト


画像で見るニュース(パソコン)

スペシャル

  • Windows 7 大百科
  • パソコン/ビジネスPC メールマガジン創刊のお知らせ

特別企画


注目サイト