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【コラム】

クリエイターのためのライフハック

24 コマンドランチャーだけではもったいない強力フリーウェア - QuickSilver

2006/12/22

長谷川恭久

魔法遣いかと思うほどのキーさばきをする人、いますよね

凄腕プログラマーの作業を見ていると、ショートカットやコマンドラインを駆使してほとんどマウスを使わない方がいます。クリエーターの方でも、作業の早い人は、マウスとキーボードのショートカットを上手に使って作業しています。

作業を効率良く行うのもライフハックですが、素早く行うことも仕事をこなす上では大事なことです。パソコンを使った仕事が多いわけですから、パソコンでの操作を効率よくかつ素早く行いたいですし、その実現のためにはキーボードによる操作は不可欠だと思います。

キーボードで様々な操作を素早く実現し、あたかもスーパープログラマーのように見えてしまう便利なアプリケーションがQuickSilverです。

とっても便利で、QuickSilverが使えるからMacを使っていると言っても過言ではないほど重宝しているアプリケーションです。とてもじゃないですが、1回で書ききれるとは思えないので、これから数回にわたってQuickSilverの魅力と活用法を紹介していきたいと思います。

OS X 10.4(Tiger)と10.3(Panther)ではダウンロードするバージョンが異なるので注意

「コンセプトの理解」が使いこなすための第一歩

「QuickSilverで何ができるの?」――そう聞かれると説明しにくいです。何でもできるが故に、最初は取っ付きにくいかもしれません。QuickSilverは常にメインの作業の裏側で動作させておくユーティリティのようなもので、必要なときに応じてキーボードで呼び出し操作をします。

QuickSilverを表示させると2つのパネルが現れます。まず左側のパネルで操作をしたいデータやアプリケーションを選び、右側のパネルで実際の操作を指定します。『Photoshopを』+『開く』、『山田さんに』+『メールする』、『PT資料を』+『複製する』といった様々な操作は、文章として表現できると思いますが、こうした表現での操作をQuickSilverで実現することが可能です。つまり、上記のように文章化できる操作はすべてQuickSilverで操作できるといっても過言ではないと思います。QuickSilverの2つのパネルを組み合わせて操作するというコンセプトの理解が、使いこなすための第一歩だと思います。

様々な操作が可能な QuickSilver ですが、最も使われる操作方法がアプリケーションの起動だと思います。Mac OS XのDockは様々なアプリケーションを置いておく場所として便利なのですが、10、20と増えていくと、使いたいアプリケーションが見つけ難くなりますし、毎回マウスを下に移動してクリックするのが面倒なときもあります。

起動直後の筆者のDock。QuickSilverで自由自在にアプリケーションを起動できるので、わざわざDockに入れておく必要がなくなった

QuickSilverを呼び出すときのコマンドを自分でPreferences(環境設定) / Commandから設定することができる

そこで、QuickSilverで呼び出したいアプリケーションの名前を書き込んで起動させます。例えばSafariを起動させたいときは、文字通り[safari]と入力するだけでアプリケーションが選択され、右側のパネルでOpenを選択して起動することができます。また、QuickSilverは学習機能が搭載されており、何度も同じ文字列で呼び出しているファイルがあれば、それを優先的にリストの上位に表示してくれます。例えば何度も[safari]と入力してアプリケーションを起動していたら、[saf]もしくは[sa]くらいまで入力するだけで、Safariを選択できるようになります。右側のパネルも同様で、よく使う操作が優先的に上位に表示されます。つまり、使えば使うほど自分にあったアプリケーションへと変化するのがQuickSilverのおもしろいところといえます。

タイプしていくごとに、候補になるファイルやアプリケーションがリスト化されていく。よく選択するアイテムが優先的に上位に表示されるわけだが、手動で最初に選択されるアイテムを設定することも可能だ。筆者の場合、[s]と入力するだけでSafariが選択されるようにしている

複数のファイルの選択も[,]と入力することで実現可能です。気になるサイトを一気に開いたりするときに便利

ファイルのブラウジングもQuickSilverでよく使われる機能です。フォルダ、iTunes、Safariなど、選択リストの中に右側ができ型の矢印が出てくるものがあります。例えばフォルダであれば、キーボードの右キーを押すことで下階層へ移動することができます。上下キーを押してフォルダ内のファイルを選択することができますし、左キーを押せば再び上の階層へ戻ることができます。従来、Finderを使って奥の階層へどんどん移動したいたのが、QuickSilverだけで移動することができますし、必要であれば開くこともできます。

iTunesもQuickSilverで操作可能。[play(再生)][stop(停止)][next(次へ)][previous(前へ)]と、キーボードだけで操作することができる。オススメは一時停止と再生を同じコマンドで行うことができる[pp]

このように、アイテムリストの右側に三角形の矢印が表示されている場合は、上下左右のキーを使ってブラウジングできる。例えば、iTunesではアルバムやプレイリストのブラウジングが可能で、Safariではブックマークのブラウジングが可能。[/]を入力すると、Macのディスクルートまで移動し、[~]を入力すると自分のHomeディレクトリに移動することができる

QuickSilverを使って何度も同じフォルダ名を入力していると、どんなに深い階層にあるファイルでも数文字入力するだけでアクセスできるようになります。日本語を完全サポートしているわけではないので、日本語名のファイルが多い方はブラウジングも検索も多少難しくなりますが、Spotlightと併用することである程度解決すると思います。

このようにアプリケーションの起動、ファイルの移動だけでも十分便利なQuickSilver。次回はさらに掘り下げたテクニックを紹介しようと思います。

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