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【コラム】

理系のための恋愛論

143 意外と合わないふたりの気持ち

2004/07/23

酒井冬雪

自分が好きな子なら、自分のことを好きになってくれた人なら、
「オレの気持ち、わかってくれるに決まっている」
恋する男が、そんなカン違いをしてしまうのは仕方のないことだと思います。

しかし、男の子のみなさんに(この場合、50代でも60代でも男の子です)、ひとつだけ注意しておいてほしいのは、女の子だって、あなたがた男子と同じように、
「あたしの気持ち、わかってくれているに違いない」
と、思い込んでいるという事実です。

いきなりヘヴィなたとえ話で申し訳ありませんが、仮にあなたが彼女と同棲しているとします。同棲している理由は、あなたの側からすると、

お互い地方出身で、デートといえばどちらかのアパートにいりびたるばかり→いっしょに暮らしてしまったほうが、物理的になにかと楽である

というものだったとします。

もちろん、女の子だって同棲する理由のひとつに「物理的に(経済的に)楽ちん」というのはあるはずです。

でも、女と男では、そこから先に大きな違いがあることが多いのです。

あなたが18歳〜20代前半の男性だったら、
「いやー、同棲しちゃって、お金的にもカラダ的にも助かったねー」
というところで「ふたりが同棲する理由」はおわってしまい、そこから先のことやそれ以上のことは、あまり考えないはずです。

しかし、同じ年齢の女の子は、しばらくするとこんなことも考えはじめます。
「同棲とかするからには、この人、あたしと結婚することも考えてるのかもしれない。来年にはここのアパートも更新だけど、結婚するんだったらもう少し広いところのほうがいいよね。いくらぐらいの家賃だったら、OKなんだろう? ていうか、買っちゃったほうがお得? どうしようーっ」

もちろん、男性の中にだって、結婚のことを念頭において同棲をする人だっているでしょうし(でも、たいていの場合、20代後半とか年齢によって考え方が違ってくる)、女性の中にだって、
「この人とは、とりあえずいっしょに住んじゃったけど、結婚する相手ではないなー」
とクールにドライに相手を見極める子もけっこういるものです。

ただ、いくらお互いが恋愛関係にあるからといって、必ずしもふたりの意見が一致しているとは限らない。

自分が「こうしたい」と思っていることを相手も「そうしたい」と思っている……なんてことはそうメッタにないものなのです。

女の子は、そのあたりをじゅうぶんふまえつつ相手にあわせたり、相手にあわせているフリをし、おだてながら、じょじょに自分の望む方向へ男性を誘導していったりするのが得意です。

けれど、ほとんどの男性は、そもそも女の子にあわせたり、女の子の希望に沿ったふりをしながら自分のやりたい方向にもっていったり……なんていう芸当はできない。

それどころか、
「オレのおかげで、彼女の趣味の世界も広がっただろう」とか、
「オレのすることには満足してくれてるみたいで、やっぱりふたりは気が合うなあ」
とか、そんなふうに考えていたりするのです。

だれだって、恋愛をはじめて最初のうちはどんなガマンもするものですし(ガマンがうれしかったりして)、ちょっとくらい相手と意見があわなくても、上手に折り合いをつけたり、妥協したりもできます。

けれど、いいたいことがいえるような仲になってくると、いつの間にか、
「オレにあわせてくれていいはずだ」
「あたしにあわせてほしい」
となぜか勝手に決めつけてしまうようになっていくのです。そして、そんな決め付けは、男性だけでなく、女性も同じようにしてしまうものなのです。

そのことを肝に命じて、遠慮のない関係になっても、お互いが、今どんなことをしていて、今後にどのようなことを望んでいるのか(自分自身のことと、ふたりの関係のこと、両方について)をなるべく話し合うようにしたり、相手の話を聞いてあげるように心かげたいところですね。


酒井冬雪です。「暑いですねー」と電話でアイサツされたりするのですが、家に閉じこもっている毎日なので、あまりその「暑さ」を実感していないんです。で、クーラー病です(でも、設定温度は28度で除湿にしかしていなんですよ)。今は夏を満喫! したい気持ちでいっぱいです。では、またね。


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