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【コラム】

理系のための恋愛論

180 女の子に結婚をほのめかされた時

2005/07/22

酒井冬雪

彼女に「結婚どうする?」とにおわされたとき、たいていの男性のみなさんは「カンベンしてくれよ」と逃げ腰になったり、なぜか怒り出したりする……という話を、よく女の子から聞きます。うら若い男性のみなさんは、彼女から「結婚」といわれてもぜんぜんピンとこないし、その問題についてあまり深く考えないようにしていると思います。

どうして女の子は恋愛をすると、その先にある結婚のことを考えるのか(気が早すぎるのに)、それを上手にかわす方法はないのでしょうか? 今日は「女の子の結婚願望」ついて、少しだけ考察してみたいと思います。

某医療機器メーカーで技術者として働くMくん(30才)は、友人から某不動産会社で働くKちゃん(26才)を紹介されました。Kちゃんは学生時代、チアリーディングをしていたというだけあって、美人で明るくて体育会系で人気者というキャラクターです。Mくんは、どちらかというと地味でマジメでもの静かなタイプですが、お互いに自分にない部分がひかれあったのか、二人は無事にお付き合いをするようになりました。

さて、付き合いはじめてから3カ月ほどたったある日のことです。Kちゃんは彼とデートの約束をし、待ち合わせをしていたカフェに分厚い雑誌を持ってあらわれました。何か重そうな雑誌だなあと見ていると、それはなんと結婚雑誌。
(キレイでハキハキして、仕事もできて好きそうだけど、結婚にも関心があるんだ)
とKちゃんのことを少し驚きの目でみてしまったMくんです。

「遅れてごめんね。友だちから『結婚することになったからフラワーガールやって』って電話がかかってきたんだけれど、私、何も知らなくて、『フラワーガールって何よ?』なんて聞き返しちゃって。それで、駅の本屋さんでブライダル雑誌を買って研究してたの」

そういって、Kちゃんは重そうな雑誌をMくんに見せます。さらに、

「フラワーガールって、子どもだけがやるのかと思ってた。ドレスとかもちゃんとしないとね。そうそう、二次会には彼氏を連れてきてっていわれたから、Mくんも来てね」

といつものように、元気に、断定的に話しを進めてしまいます。自分の会社の飲み会ですら苦手なMくんは、Kちゃんの友人の結婚式の二次会……と聞いただけで暗い顔になりました。そんなMくんのようすにも気付かず、Kちゃんは話しつづけます。

「友だちって高校の同級生なんだけど、結婚しても仕事つづけるんだって。私はやっぱり、結婚したら家のことをちゃんとやって、子どもを作って、いいママになりたいなあ。……」

話がそこまで進んで、ようやくMくんの顔をまともに見たKちゃん。Mくんは、
(うそ、オレは結婚するなら、奥さんも仕事をしていて、お互いに自立している状態がいいと思ってたんだけど)
と考えて青ざめていたので、今度はKちゃんがビックリするばんでした。

「あっ、別に結婚をせまってるとか、そういう意味でいってるんじゃないから。でも、Mくんってそういうこと考えたことないの?」

そうKちゃんにいわれても、彼女のように弁が立つわけでもないMくんとしては、何をいっても怒られたりすねられたりされそうで、無言になるしかないのでした…‥。

「この人と結婚したら、どんなふうになるのかしら」

女の子はたいてい、彼氏ができると、すぐに想像をはじめます。若ければ若いほど、その傾向は強いものです。わりとシビアな部分もあるので、いいことばかり想像するわけではなく、悪い面も考えてみて、
(あっ、でも、この人と結婚はないな)
と思うときもあります。

ただ、結婚のことを考えるといっても、結婚生活について深く考えるわけではありません。どちらかというと、結婚するまでのこと、たとえば、彼の親御さんに気に入られるだろうかとか、結婚式にはどんなドレスを着てどこで披露宴をしようかとか、そのほか、新婚旅行は? 車はどうしよう? といったことをあれこれ想像するのが好きなのです。

ですから、男性のみなさんは、女の子から結婚の話を切り出されても、あまりムキにならず、うんうんと話を聞いて、サラリと受け流すべきなのです。

男性が過敏に反応したり、怒ったり、相手にしなかったりすると、女の子としては、
(何よ、この人。私と結婚することなんて、まったく考えてないのね)
とちょっと思ってしまい、マジメで貞節ある女としての自覚をキズつけられたように受け取ります。それで、女の子のほうも泣いたりすねたりしちゃうのです。

また、彼女から本当に結婚をせまられているようだけれど、自分にその気がないという人は、話をそらしてばかりいないで、自分の意見をキチンと述べるべきです。

「結婚して子どもができても、ずーっと働いて経済的に自立していてくれる? そのかわり、オレも家事とか育児は手伝うから」
「オレ、一人っ子だから、いずれはうちの親と同居ってことになる可能性もあるけど、そういうのはどう思う?」

と、彼女に現実的な話を具体的にぶつけてみるのです。

そうすると、女の子だって、ただ「結婚、結婚」と夢をふくらませるだけでなく、
(どうだろう、私にそれができるかな)
と具体的にあなたとの結婚を考えることができるようになります。人それぞれ、結婚へののぞみや目的、思惑が違っていて、むずかしい話ですが、彼女にずーっと素知らぬふりをしつづけるわけにもいかないと思いますので、時々真剣に話し合ってみてもいいんじゃないかなあと考える私です。


酒井冬雪です。最近「サカイさんって、FC東京が好きなんですね」とよくいわれるようになりました。そうなのよねえ、ホント好きすぎちゃって……。困ってます。


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