【コラム】
Windows XPスマートチューニング
122 Windows Mediaファイルに含まれるスクリプトを無効にする
2004/06/09
こんにちは、阿久津です。先日「Windows Media Player 10 Technical Beta」が公開され、これまで噂のみが先行していた同バージョンですが、これを機会に一般ユーザーでも、その機能を試せるようになりました。ただし、Technical Betaは先のWindows XP Service Pack 2 RC1同様、PCに関して知識を持っている人が対象となります。もちろん不具合が発生してもサポートされませんのでご注意ください。
さて、Windows Media Player 10 Technical Betaの特徴ですが、外見のデザインはさておき、インターネット上のオンラインストアから、直接音楽や映像を購入できるようになった点でしょう。このバージョンで対応しているのは「CinemaNow.com」と「Napster」のふたつ。これらは「Digital Media Mall」機能がベースになっており、Windows Media Player 9公開の時を考えると、日本語版公開時には国内向けのコンテンツも増えることでしょう。
新機能としては、新たに開発された「Multimedia Transport Protocol」技術を元にした「Auto Sync」機能を呼び出し、ポータブルプレイヤーとの連携が行われるようになりました。筆者の所持しているポータブルプレイヤーは初代iPodのみなので同機能を試していませんが、公式サイトによると60種類以上のデバイスをサポートするとのこと(ちなみにWindows Media Player 9がサポートするポータブルプレイヤーは約50種類でした)。
これに伴い、Digital Rights Management(著作権管理)ソフトも更新されており、米Microsoftが多角的なデジタルコンテンツへの展開を狙っているのではないかと予想されます。その一端をのぞけるのが「All-in-One Smart Jukebox」機能。従来のライブラリ機能をベースに「Recorded TV Playback」という項目が追加されました。これは、Windows XP Media Center Editionで録画したデータがリストアップされる項目で、Windows Media Player 10がMedia Center Editionのフロントエンドとなることを表しています。
と、新機能ばかりを見ていても面白くないので、とりあえずインストールしてみました。最初に『英語版のWindows Media Player 10をWindows XP日本語版にインストールしようとしているよ』といった警告ダイアログが表示されますが、かまわずにインストールウィザードを先に進めると、あっけないほど簡単に終わりました。
コントロールパネルには「Portable Media Devices」というアイコンが、Windowsサービスには「Windows User Mode Driver Framework」が追加され、前者はPCに接続したポータブルプレイヤーとの同期などに使われ、後者はUSBデバイスなどのデバイスドライバソフトを書く際に用いられるWindowsサービスのようです。このことから、前者はエンドユーザー向けの機能であり、後者は開発者向けの機能と言えるでしょう。ちなみに次世代Windowsである「Longhorn」でも同サービスがサポートされるようです。
以上、公式サイトのFeature Listを元に新機能を説明してきましたが、環境的な問題で「Auto Sync」や「All-in-One Smart Jukebox」といった機能を試せないため、ファーストインプレッションにも至らない内容となってしまいました。ちなみにWindows Media Player 10をアンインストールすると元のバージョン(8ないし9)に戻りましたが、今後どのような不具合が発生するのか予想できません。繰り返しになりますが自己責任でお試しください。
さて、Windows Media Player 10の正式版が出るのはまだ先の話なので、しばらくの間はWindows Media Player 9を使い続けなくてはなりません。そのため、Windows Mediaファイルに記述されたスクリプトが元でシステムが危険にさらされる可能性があります。
元々はスクリプトコマンドを使用して、プレゼンテーションや広告の提供、デジタル権利管理ライセンスの取得のために用意された機能ですが、悪意のあるコードが埋められている場合は、任意のURLに飛ばしてウイルスへ感染させられる可能性があります。
もちろん他のプレイヤーソフトを使っている人は問題ないのですが、WindowsMedia.comのコンテンツを見るために、Windows Media Playerを使っている人も居られるでしょう。そこで今週は、Windows Mediaファイルに含まれるスクリプトを無効にするTipsを紹介しましょう。
1.<スタート>メニュー→<ファイル名を指定して実行>と選択。
2.「名前」に半角で「regedit」と入力し、<OK>ボタンをクリック。
3.レジストリエディタが起動したら、HKEY_CURRENT_USER → Software → Microsoft → MediaPlayer → Preferencesとキーをたどって開く。
4.「PlayerScriptCommandsEnabled」をダブルクリックで開く。
5.値のデータを「0」に書き換えて、<OK>ボタンをクリック。
6.[F5]キーを押して変更内容をシステムに反映させてから、レジストリエディタを終了する。
これで設定が有効になります。ちなみに「PlayerScriptCommandsEnabled」は、オプションダイアログの<セキュリティ>タブにある、<スクリプトコマンドが含まれている場合は実行する>と連動しており、同項目にチェックを入れると、「PlayerScriptCommandsEnabled」のデータ値は「1」になります。そのため、既存の環境に対してはGUIで設定を行い、レジストリ編集方法は、新規にWindows XPをインストールした際に各設定を一度に行いたいユーザー向けのTipsと言えます。
それではまた次週お会いしましょう。
阿久津良和(akutsu@cactus.ne.jp)
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