【コラム】
Windows XPスマートチューニング
142 WMP10のフルスクリーン時に現れるシークバーのタイミングを変更する
2004/10/27
こんにちは、阿久津です。 Windows Media Player 9ユーザーには更新アップデートメッセージが届いているので、お気づきの方も多いと思いますが、ようやくWindows Media Player 10が正式公開されました。グラフィカルデザインの一新や、各ツールバーの内容変更など、見た目にも新しく感じさせますが、ひとつ気になるのが、Windows XP用のみ提供されている点。ご存じのとおり、Windows Media Player 10は大きなバージョンアップというよりも、Windows XP Media Center Editionに併せてリプレイスされた感が強く、そう踏まえるとUIやグラフィックデザインの一新は、バージョンアップを印象づけるための装飾のように思えます。
新機能といっても大きな変更点はありません。強いてあげるとすれば、以前は「プレミアムサービス」と称して有料動画配信を行っていたサービスは、チャンネル数を増やし、新たに有料音楽配信サービスへ対応。独自のファイル転送プロトコルをサポートすることにより、デバイスドライバ不要でオーディオプレーヤーへの音楽ファイル転送を可能にするなど、iPodへの対抗意識が現れているように思えます。また、コーデックまわりを見てもマイナーバージョンアップの域を超えません。とは言ってもMP3エンコーダの復活は大きなポイント。
今回搭載されているMP3エンコーダは、Microsoftやベンダーたちが推進していたDRM(デジタル著作権管理)機能に対応していない一般的なもので、いくつかのファイルをエンコードしてみましたが、特に問題はありませんでした。ID3タグもバージョン1およびバージョン2が記録されるため、管理も楽になるでしょう。もっともVBRをサポートしていないため、ファイルサイズを気にするユーザーは他のコーデックや作成ソフトを使うことをお勧めします。
もうひとつ気になるのが、インターネットラジオが使いにくくなった点。従来は数ステップで海外のインターネットラジオ局を聴くことができましたが、Windows Media Player 10では、<ガイド>タブでWindowsMedia.comにアクセスし、<Music> → <ラジオ> → <ラジオチューナ>と選択しないと、ラジオ局検索・選曲ページを開くことができません。タブなどから簡単に呼び出せなくなったことを踏まえると、インターネットラジオを楽しんでいるユーザーは少数派なのでしょう。
これらの新機能を踏まえると、今後Windows 2000やWindows Server 2003に対応するバージョンを公開する可能性は、先のWindows XP Media Center Edition云々からして、あまり現実的ではありません。確かに起動スピードなどは速くなましたが、ようやく「Winamp」に代表されるオンラインソフトと肩を並べたという段階です。各機能を踏まえても、すでにWindows Media Playerシリーズで音楽・映像再生環境ができあがっているユーザーや新しもの好き以外は、インストールはともかく常用ツールとしてはお勧めできません。
それでもWindows Media Player 10をひとまずは使ってみよう、と考えている筆者のようなユーザー向けにTipsを紹介しましょう。同ツールで動画ファイルをフルスクリーンモードで視聴する際には、画面上下にシークバーなどが現れます。マウスを動かさずに、そのままの状態にしておけば、そのままフェイドアウトし、映像がフルスクリーンになります。しかし、すぐに消えると言っても、数秒ほど待たなければならず、すぐに視聴したい時には邪魔な存在となるでしょう。そこで今週は、Windows Media Player 10のフルスクリーン時に現れるシークバーのタイミングを変更するTipsを紹介します。
1. <スタート>メニューから<ファイル名を指定して実行>を選択し、「名前」に「regedit」と入力後<OK>ボタンをクリック。
2. レジストリエディタが起動したら、HKEY_CURRENT_USER → Software → Microsoft → MediaPlayer → Preferencesとキーをたどって開く。
3. <編集>メニュー → <新規> → <DWORD値>と選択し、名前を「FSControls_ControlsTimeout」に変更する。
4. 「FSControls_ControlsTimeout」をダブルクリックで開いて、値のデータを「1」に変更し、<OK>ボタンをクリック。
5. 同様に<編集>メニュー → <新規> → <DWORD値>と選択し、名前を「FSControls_CursorTimeout」に変更する。
6. 「FSControls_CursorTimeout」をダブルクリックで開いて、値のデータを「1」に変更し、<OK>ボタンをクリック。
7. 「レジストリエディタ」に戻り[F5]キーを押して、レジストリ内容をシステムに反映させたら、「レジストリエディタ」を終了する。
任意の動画ファイルをWindows Media Player 10で開き、フルスクリーンモードに切り替えてみましょう。これで、すぐにシークバーが消えるようになります。ちなみにステップ5−6で設定しているDWORD値「FSControls_CursorTimeout」はマウスポインタの消えるタイミングを設定し、また両DWORD値の最大データ値は「c9」で5秒となりますので、すぐにバーやマウスポインタが消えるのがイヤな場合は、お好みの数値を設定してください。
それではまた次週お会いしましょう。
阿久津良和(akutsu@cactus.ne.jp)
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