末はガンタンクかボンドカー!? キャタピラで自在に動回るロボット「Urbie」
2001/02/13
NASAのJet Propulsion Laboratoryでは、キャタピラと2本の腕を使って、かなりの荒れ地でも自由自在に動き回れるロボット「Urbie」を開発している。人間が活動できない環境での調査などが主な仕事で、災害の起こった土地や、地震で倒壊したビルの中を自律的に動き回り、地形データや画像などを収集することができるようになっている。
このロボットは、ちょっと見ると戦車のキャタピラ部分にそっくり。少し違うのは、キャタピラの先にもう一つキャタピラ状の腕がついているところ。この腕が360度回転するようになっており、通常のキャタピラでも走行できないほどの悪路を走破することが出来る。例えば、ロボット本体よりも大きい階段があった場合、腕キャタピラを段の上に引っかけてキャタピラを回転させる。すると本体が次第に引き上げられるので、段と本体キャタピラがかみ合って、段の上に上れるようになるというわけだ。
それでも行けないような道があったらどうするか。その場合は、あたりを走り回り、他の道がないかどうかを自動的に探してくれる。これらの判断処理は搭載している2つのプロセッサを用いて、センサーや360度撮影可能なカメラから入ってくるデータをもとにおこなう。このデータは安全なところで控えているオペレーターにも、加工された形で送られてくるようになっており、それを見ながら操縦することも可能。また、ロボットはこれらのデータを蓄積しながら、調査場所の地図を自動的に描いてくれる。
キャタピラの弱点である「行軍スピードが遅い」をフォローするために車輪付きのバージョンも研究されている。このバージョンは、荒れ地でないところは車輪で走り、車輪では無理だと判断すると、車輪が奧に引っ込んでキャタピラで行軍するという、さながらボンドカーのような能力も持っている。
同研究所では、化学物質汚染やバイオハザードの起こった場所の救出活動、宇宙空間での調査などにこのロボットを使っていけるとしている。その他に、階段を上れ、360度を同時に見ることもできるので、ビル内パトロールなどの用途も考えられている。
Jet Propulsion Laboratory
http://www.jpl.nasa.gov/
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