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【レポート】日米IT企業首脳給与比較考--世界富豪ランキングを読む(1)

2001/06/27

この時期になると、毎年恒例の資産家ランキングなどが発表される。ここ数年は、米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長をはじめとするIT(情報技術)産業関係者の上位進出が相次ぐのが通例となっているのに加え、日本からもソフトバンクの孫正義社長が名を連ねるなど、日本人としても大変興味深いものとなっている。今年の世界富豪番付や、給与所得に関する各種発表などから、IT産業の経営者層の資産、年間収入を追ってみた。

米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長
毎年、この時期の恒例となっているのが米フォーブス誌の世界富豪ランキングだ。今年も6月22日発売の7月9日号の同誌にこの特集が掲載されているが、7年連続で米マイクロソフトのビル・ゲイツ会長が首位となり、今年4月に英国日曜紙サンデー・タイムズ紙が掲載した、ゲイツ氏2位に転落との報道とは対照的な内容となった。

フォーブス誌によると、ゲイツ会長の総資産は587億ドル(約7兆2700億円)。前年の調査では600億ドルだったことに比べると13億ドル減少したことになるが、それでも2位に大差をつけてのトップとなった。

2位は、投資家のウォーレン・バフェット氏で、総資産は323億ドル。前年の256億ドルから約70億ドルも資産を増やしての2位となったが、これがちょっとした話題を呼んでいる。というのも、同氏は、IT関連企業には投資をしないということで有名な投資家だ。それだけに、昨年来のITバブル崩壊を見事に表した順位変動ということができるだろう。

第3位は、マイクロソフトの共同創業者であるポール・アレン氏だった。いまや投資家としての活動が中心となっている同氏だが、280億ドルから304億ドルへと資産を増やして、前年と同じ3位のまま。注目を集めるバイオ分野などへの積極投資が資産を増加させる結果になった模様だ。

4位は前年の2位から後退したオラクルのラリー・エリソン氏だ。前年の調査では470億ドルだった総資産が、今年は260億ドルと大幅にダウン、その背景には、同氏が所有するオラクル株の下落が大きく響いているというわけだ。

ソフトバンクの孫正義社長

一方、日本のIT産業からは、ソフトバンクの孫正義社長が毎年ランクインしているが、今年は56億ドルとなり、順位は55位に後退した。前年の調査では194億ドルで8位にランクインしていたことと比較すると、資産は約4分の1に減少、順位も大きく落としたことになる。
その結果、日本一の座も武富士の武井保雄社長の37位(83億ドル)に明け渡した。また、前年調査では22億ドルの総資産を有しているとされた楽天の三木谷浩史社長は、今年の調査ではビリオネア(10億ドル以上の資産家)から外れ、ランク外となった。日本でもネットバブル、ITバブルが崩壊したことの影響を大きく受けたといえるだろう。

ところで、先に触れた英サンデー・タイムズ紙の報道について説明しておくと、これは米フォーブス誌の調査に、同紙が独自の調査を加えて発表したというもので、第1位には、米大手流通のウォールマートのロブソン・ウォールトン会長がランキングされた。
 
報道では、ウォールトン氏の総資産は652億ドルで、第2位となったビル・ゲイツ会長は540億ドル。だが、フォーブス誌は、この報道ではウォールトン氏の家族の資産まで合わせて集計されていた可能性があるとして、その結果、480億ドルも上乗せして集計されていると反論した。フォーブス誌の調査を元に、サンデー・タイムズ紙が独自の調査を加えたという点が、どうやら、フォーブス誌の気に障ったらしく、「怒りの反論」となってしまったようだ。

(中上真吾)

【レポート】日米IT企業首脳給与比較考--世界富豪ランキングを読む(2)
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2001/06/27/12.html
に続きます


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