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触覚を伝えるマウス、富士ゼロックスが開発 - 対応コンテンツも募集

2001/07/02

富士ゼロックスは、マウスに組み込まれた2次元モーターとセンサーにより、PCのディスプレイに表示された立体の凹凸感やうねり、振動などの動作、あるいは重量感を擬似的に表現することができる、新しい技術(触覚呈示技術)を開発したと発表した。現在、この技術を用いたマウスは試作段階であり、同時に対応コンテンツを広く募集している。

触覚マウス

新しい触覚呈示技術は、通常のマウスに埋め込んだ2次元のリニア・アクチュエーターによって実現される。リニア・アクチュエーターは、プリンタの駆動に使われているメカトロニクス技術や計測制御技術を応用し、小型の2次元モーターとセンサーを組み合わせた技術によって成り立つ。

通常のマウスのスクロールボタンの位置に、直径3cmほどの円盤状の指乗せ台が組み込まれており、この上に指を乗せることで、凹凸感や重量感などの感触が伝えられる。円盤は、水平360度に自由に動き、細かい動きで振動を示すこともできる。

メインの利用法として考えられているのは、Webでの利用であり、Webサイトに表示された動画像について、実際に指で触れるように感触を楽しむことができる。例えば、球体にマウスポインタを合わせてなぞると、円盤が滑らかに動き、球体の表面の「ツルツル感」を表現する。また、「重いものを押す」場合には円盤の動きが硬くなり、重量感をユーザーに示すといった具合に、円盤のさまざまな動きによって、多くの感触が表現できるわけだ。同社ではできる限り、プラグインなどの特別なソフトウェアを必要せず、エンドユーザーが容易に利用できるようにしていきたいという。

Webでの利用以外にも、視覚に障害のあるユーザーや老人・子供などへの、視覚・聴覚を補完するような形での利用方法や、遠隔教育の表現力の向上としての利用が考えられている。

もちろん、この技術を実際に楽しめるようにするには、対応するコンテンツが必要となる。対応コンテンツの開発のため、同社では、広く一般にコンテンツのアイデアを募集する。

コンテンツの募集期間は7月2日から7月31日の約1カ月間で、アイデアの概要をEメールで tangible_mouse@fujixerox.co.jp まで投稿する。第1次審査を通過したアイデア30点に対し、試作機となる「触覚マウス」とソフトウェア開発キットが提供され、実際にアイデアが動作するコンテンツを制作してもらい、優秀作品を決定する。

同社では、優秀作品については、実際の商品化などを検討しており、アイデアによっては、商品化による売上の1部を還元することも考えられているという。

昨年の8月には、米Logitechが同様の概念による触覚を伝えるマウス「iFeel MouseMan」を発表したが、そこでも問題とされたのが、やはりキラーコンテンツの存在。この技術を利用することで、どれだけ新しい体感ができるか、具体的に示せるようなコンテンツがない限り、広く普及することは難しいものといえる。同社では、一般からアイデアを募集することでキラーコンテンツを開発を図るという。また、そのアイデアの内容を検討することで、対象となる市場を判断、製造規模や価格なども決定していくとのことで、爆発的に普及することばかりを狙っているわけではないようだ。

ちなみに、試作段階の触覚マウスはUSB接続の、やや大ぶりなもの。モーターなどが埋め込まれているため、一般的なマウスに比べて一回り以上大きく、重くなってしまったという。だが、市販段階では通常のマウス程度の大きさと重さまでスリム化を図りたいとのことだ。

関連記事
インターネットを"感じる"、Logitechの新型マウス「iFeel MouseMan」
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2000/08/22/08.html

触覚マウス専用ホームページ
http://www.fujixerox.co.jp/tangible_mouse/

富士ゼロックス
http://www.fujixerox.co.jp/


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