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【Microprocessor Forumレポート】Intel Justin Rattner氏基調講演 - GHzは必要、でも、それだけでは不十分

2001/10/16

Microprocessor Forumがカリフォルニア州サンノゼのフェアモント・ホテルで始まった。実は会場に入るのが時間ギリギリになってしまったのだが、開始直前でもかなりの席が空いていて、余裕で席に着くことができた。会場を見回すと、昨年に比べて参加者がずいぶんと少ない。テロの影響が現れているのだろう。ウエルカム・スピーチも「こんな時期に集まってくれて、ありがとう」という言葉で始まった。さらにネガティブな要素がもうひとつ。ハイテク業界のスランプである。「テロ+スランプ」でパーフェクト・ストームと表現されることがあるが、確かに雰囲気は嵐の中のように重苦しい。

これではコンファレンスの方も地味になるのではと心配になってきたが、初日のセッションのスケジュールに目を通してみると、IntelのMulti-Threading技術、同じくIntelのモバイル・プロセッサ、AMDのHammerアーキテクチャ、そしてTransmetaの1GHzの統合チップなど、意欲的な発表が続く。2日目以降もIBMのPowerPC関連の発表を始めとして、次々とスケジュールにチェックマークがついてしまう。パーフェクト・ストームですら、どこ吹く風という充実ぶりなのだ。

Intel Microprocessor ResearchのJustin Rattner氏

その不思議な盛り上がりの謎を解き明かしてくれたのが、Intel Microprocessor ResearchのJustin Rattner氏が行った初日の基調講演だ。「Launching the Next Generation」と題された講演は、コンピューティングの変化がテーマである。そのポイントは"Total Computing Experience"だ。

動作クロックでライバルを圧倒するIntelだが、動作クロックと価格を重視していたのは過去の話。今はGHzやGbpsの数字ではなく、"Computing Experience"の向上が製品開発のポイントになる。"Computing Experience"とは、動作クロック、価格、省電力性、信頼性、スタイル、操作性など、様々な要素がからみ合って得られるユーザーの満足感だ。下図は、その図解である。パフォーマンスへの要求はふくらみ続け、動作クロックの向上は依然として必要だが、それだけでは満足感を得るには不十分。GHzの上にプロセッサの能力を高める技術、I/O技術、省電力技術などが積み上がって"Computing Experience"が向上する。

どのようにComputing Experience(ユーザーの満足感)を向上させるかが課題

Intelの強みは、それぞれのセクションで、着実にイノベーションを達成しようとしている点だ。1つのプロセッサ内で、複数のスレッドを平行して同時に処理するHyper Threading、PCIの後継技術としてPCI-SIGから承認を受けたI/Oアーキテクチャーの3GIO、パフォーマンスを損なわずに消費電力を抑えるスケール技術など、次世代技術が積み上がって、より高い"Computing Experience"を提供する。

Rattner氏は、イノベーションがユーザーにより快適な"Experience"を提供するカギになるとまとめた。Computing Experienceを構成する"スピードと省電力性"や"スピードと信頼性"は相反する要素だからこそ、両立すればComputing Experienceが向上する。それを両立させるのがイノベーションである。また、GHzやGbpsと違い、はっきりとした数字では現しにくい"Computing Experience"をユーザーに印象づけるためにもイノベーションは不可欠なのだ。

もちろんRattner氏は、Intelのイノベーションがユーザーの"Computing Experience"を向上させるという意味で言っているのだが、これはIntelに限った状況ではない。ライバル社もパーフェクト・ストームを乗り切ろうと必死なのだ。今回のMicroprocessor Forumが充実しているのは、嵐のまっただ中で必死に舵取りをしている各企業の開発努力の現れと言えそうだ。

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AMD、第8世代の64BitCPU "Hammer" アーキテクチャを公開
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2001/10/16/14.html

Intel
http://www.intel.com/


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