マイクロソフトがまったく新しいIMソフトを投入! - その名も「3°(ThreeDegrees)」
2003/02/21
米Microsoftは、インターネット世代(年齢的には13〜20才代の若者)をターゲットにした、まったく新しいインスタントメッセージング(IM)&コミュニケーションソフトを新規投入する。その名も「3°(ThreeDegrees)」だ。
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| ThreeDegrees - 「3°groups」のインタフェース。若者をターゲットにした製品ということもあり、Windows独特のデザインとちがい、奇抜なデザインが採用されている |
ちなみに、ThreeDegreesという名称は「six degrees of separation」から由来している。six degrees of separationとは、心理学者Stanley Milgram博士による"米国民全員は、6人程度の知人の連鎖を介してつながっているという"理論。つまり、ThreeDegreesの意味は、インターネットユーザーはそれよりもさらに少ない人数でつながっているということを表現している。
○新しいコミュニケーション作りを目指す「ThreeDegrees」
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ThreeDegreesの「3°musicmix」のインタフェ-ス。音楽を再生するためのプレイヤー機能が装備されている |
ThreeDegreesは、あるユーザーがPtoP(Peer-to-Peer)のグループ「3°groups」を作り、そのグループにメンバーとなる友達や仲間を招待し、グループ内でIM、チャット、写真共有などを行うというものだ。その際、グループの作成からメンバーの招待まではMSN Messenger 5.0が受け持つ。
1グループ当たりの参加メンバー数は、最大10人までとなっている。ただし、ユーザーが参加できるグループ数に制限はない。1人で何個もグループを掛け持ちして構わない。実際の参加も自由で、好きなときだけ参加したり、全て同時に参加してもよい。
さらに、メンバー同士で音楽鑑賞を楽しむためのグループ「3°musicmix」が別途用意されている。
3°musicmixは、プレイリストにアップした音楽をグループ内で共有鑑賞できるという機能だ。プレイリストに追加できる曲数は60曲までで、ファイルフォーマットはMP3、WMA、WAVなど音楽ファイルなら何でも再生可能となっている。
実際の共有は、あるメンバーが希望する曲をプレイリストから選択すると、その曲を追加したメンバーのハードディスクから音楽ファイルが再生するようになっている。このため、ファイル共有ソフトなどで問題となっている違法な音楽ファイル交換はできない仕組みになっている。
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米Microsoftの開発関係者によると、「若者と音楽は強い結びつきがあり、若者は頻繁に音楽を楽しむ新しい環境を作り出そうとしている」として、 ThreeDegreesが持つ機能の中でも3°musicmixは最重要機能の1つとして捉えているという。
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そのほかにも、グループに参加していないメンバーにコンタクトをとるための「Winks」機能が搭載されている。Winksは、その名の通りウィンク(片目を閉じるしぐさ)をヒントにしたもので、相手の気を引きたいときに「dancer(人が踊っている)」「dj(人がレコードをかけている)」「bascketball(人がバスケットをしている)」などのアニメーションアイコンを送信することができる。
○PtoP機能が標準サポートされるWindows XP
実際にThreeDegreesを使用するには、いくつかの条件が必要となる。
Windows XP Service Pack 1環境であること、MSN Messenger 5.0がインストールされていること、Windows XPにPtoP機能を標準サポートさせるコンポーネント「Microsoft Windows XP Peer-to-Peer Update(Q810007)」が適用されていること、そしてThreeDegreesがインストールされていることだ。
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普段からMSN Messenger 5.0を利用しているWindows XP SP1ユーザーなら、あまりハードルは高くないが、それ以外のユーザーはある程度の手間が必要になるだろう。
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| ThreeDegreesセットアップ画面(7) インストール完了のメッセージ。先にMSN Messenger 5.0でサインインしてないと、ThreeDegreesは起動しない仕組みになっている |
また、ThreeDegreesの公開によって、米Microsoftでは正式にWindows XPでPtoP機能を標準サポートする予定だ。さらに、ThreeDegreesの実行環境を形成するコンポーネントの1つ「Microsoft Windows XP Peer-to-Peer Update(Q810007)」を、ベータテストと同時にリリースする予定だという。
○近々、ベータテストが開始!
現在、米Microsoftではベータテスターを募集しており、早ければ来週からベータテストを開始する予定だ。
ThreeDegreesのベータテストに参加したい場合は、専用Webサイト(
とりあえず、メールアドレスさえ所有していれば誰でも登録できるが、日本がベータテスト地域の対象に含まれているかは不明だ。もしかしたら、日本ユーザーは最終的にはベータテストを受けられない可能性があることをお断りしておく(実際に申し込むさいは、必ず自己責任で行うこと。何かしら支障が発生しても、編集部および著者では一切の責任を負わないので注意してほしい)。
○ThreeDegreesの目的とは
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| ThreeDegreesの公式サイト。現在の活動はベータテストの参加者を募っているのみ。ベータテストに参加したいユーザーは、メールアドレスを登録する |
米Microsoftの開発関係者によると、インターネット世代のユーザーの多くは、パソコンをワープロや表計算などを行うツールとしてではなく、友達を作るための交流ツールと考えているという。
そこで、初対面同士のユーザーがオンライン上でスムースに交流できるように手助けしたかったという。なかでも、IMはインターネット世代のユーザーに共鳴する技術の1つで、かつ彼らに一番人気だったことから、そこに仲間同士で楽しく過ごすための要素を入れて完成させたのがThreeDegreesだという。
とりあえず、ThreeDegreesは米Microsoftにとっては新しい試みであり、ThreeDegreesに対するユーザーの反応は今後のMicrosoft製品開発にも何かしらの影響を及ぶすだろう。実際、米Microsoftの開発関係者によると、もしThreeDegreesが成功したら、インターネット世代のユーザーを取り囲む手段として、自社製品にThreeDegreesの技術は元より、ThreeDegreesの開発部門「NetGen Lab」が持つ戦略を多数の製品に取り込む用意があるという。
果たして、米Microsoftの思惑通りThreeDegreesがインターネット世代のユーザーの気持ちを掴めるか、ThreeDegreesの開発の成り行きとともに、しばらくの間ユーザーはその動向に要注目だ。
(ワタリヒカル)
Microsoft
http://www.microsoft.com
ThreeDegrees
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