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これを着れば雷に打たれてもちょっと安心?! テルタ「避雷針ニット」を開発

2003/07/01

避雷針ニット。中央の編み柄部分に導電性素材が使用されている

ニット製品の製造・卸売を行うテルタは、新製品「避雷針ニット サンタゴスティーノ」を開発した。着用時の静電気を低減するほか、万一落雷に遭った場合にショックや火傷を軽減する効果が期待できるという。今年秋に商品化の予定。

落雷のおそれがあって近くに避難する場所がない場合、金属製のものを身体から外さなくてはいけないと思いがち。しかし実際には、腕時計やネックレス程度のものでは落雷のしやすさとは関係なく、むしろ金属を身につけていたほうが、落雷に遭った場合に電流が身体の中心ではなく表面を流れるので、人体へのダメージが少ないという。1967年に、西穂高岳を下山中の高校生と教師が落雷に遭い11名が死亡するという惨事が発生したが、そのときの生存者は金属製品を多く身につけていたことが後にわかっている。

今回開発された避雷針ニットは、編み柄の部分にステンレス糸を利用することで静電気を逃がしやすくしたほか、前述のような落雷時のダメージ軽減効果が期待できる。東京都立産業技術研究所で帯電性の試験(JIS T 8118の方法による)をしたところ、通常のニットが0.798μクーロンであったのに対し、避雷針ニットは0.190μクーロンという結果が得られた。JIS T 8118では、静電気帯電防止作業服の基準を0.6μクーロン以下と定めていることから、避雷針ニットの静電気防止性能が十分なものであることがわかる。

【動画 音量にご注意下さい】落雷実験。見た目にはわかりにくいが、避雷針ニットによって人体への電流量が減少することが確認されているという(WMV8形式 3秒166KB)

落雷実験が行われた東京都立産業技術研究所西が丘庁舎。最大1500kVの雷インパルス電圧発生装置が設置されている
左は従来のニット製品。このように並べて実験を行ったところ、どちらに落雷するかはほぼ5分5分だった。金属素材を使用しているからといって落雷しやすくなるわけではない

静電気を防止するニットは従来から存在したが、導電性の素材を全体に利用していたため手触りが固く、着心地が悪くなる傾向があった。今回の避雷針ニットでは、十分な導電性を得ながらもステンレス糸をできるだけ減らすことを考え、柄の部分だけに導電性素材を利用した。同社ではセーターやカーディガンなどのほか、ゴルフウェアなどアウトドア用の衣料に応用できると考えている。自作マシンの組立時やデジタルカメラのメモリーカードに触れる際など、我々PCユーザーが恩恵を受けられる場面もありそうだ。

なお、避雷針ニットなど導電性のあるものを身につけることは、あくまで「通常の衣服だけでいる状態に比べて」電流を誘導する効果を高めるものであり、もちろん落雷時の生命が保証されるわけではない。「最も確実なのは安全な場所に避難すること」(同社)なので、夏休みに登山などを考えている人は、くれぐれも天候に気をつけて無理のない計画を。

【コラム】PCスクランブル 第8回 転ばぬ先の杖! パソコンの雷対策
http://pcweb.mycom.co.jp/column/scramble/scramble008.html

不意な落雷からアナタのPCを守ります 雷セーフマルチPCタップ
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2000/03/14/12.html

テルタ
http://teruta.com/


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