英国で迷惑メール対策に新法案 - 携帯電話も保護対象、クッキー使用も制限
2003/09/19
英通商産業省(DTI: Department of Trade and Industry)は、迷惑メール(スパム)の被害から消費者を保護する新法案を発表した。この法案では、違反者には最高UK5,000ポンドの罰金刑を課すとされている。
通信大臣(Communications Minister)のStephen Timms氏によって説明がなされた新法案は、受信者の同意なしに、PCや携帯電話のアドレスへ、商業目的の電子メールやSMSを送信することを禁じている。また、ユーザーに無断で、プロバイダなどの業者が個人情報を外部に流し、マーケティングに利用することを違法と定めている。
さらに、新法案の特徴として、単にスパムの法規制にとどまらず、インターネット上で密かに個人情報を収集する行為も明確に禁止している点が挙げられる。例えば、クッキーと呼ばれる、ユーザーのブラウザがWebサーバにアクセスする度に特定の情報を自動送信して、ホームページ管理者が集計できるようにする設定コードの使用について、クッキーを使用する場合はサイト上で明示し、それをユーザーが望まないなら、クッキーを無効にする方法を伝えることが義務付けられている。
新法案は情報コミッショナー(Information Commissioner)によって施行され、これから12月までの約3カ月間、施行に向けたPR活動が全国で行われる。当局の取り締まりに加え、インターネット上でプライバシー侵害などの被害に遭った消費者に対し、新法案に基づいて、補償を求めた訴訟を起こす権利を認めている。
今回の発表に当たり、Stephen Timms氏は「電子的な通信手段が、ビジネスやコミュニケーションの形を変えてきた。この通信技術を安心して利用できるよう人々を保護する必要性が高まっている」とも語っており、新法案が果たす役割に期待を表明した。
なお、米国では間もなく、電話によるセールスを拒否できるリスト「National Do Not Call Registry」の正式運用が開始されるが、その英国版サービスとなる「Telephone Preference Service」を、来年から本格的にスタートさせることも、英通商産業省より同時にアナウンスされている。
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英通商産業省
http://www.dti.gov.uk/
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