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【ハウツー】FD2枚でパーティションを復旧!(1) - BG-Linuxのインストール

2003/11/10

○起動しない! ディスクが読めない!

OSが起動しない…もはや打つ手無しなのか!?

PCで最も重要なデバイスは、誰がなんと言おうと「ハードディスク」である。ハードディスク以外のパーツは、電源ユニットだろうとメモリだろうとはたまたCPUだろうと、万一壊れても交換すれば済む。しかしハードディスクが故障した場合、たとえ交換しても失われたデータを取り戻すことは決してできない。ある日突然PCが起動しなくなったり、大事なデータに全くアクセスできなくなったとき、あなたならどうするだろうか。

○物理的破壊と論理的破壊

ハードディスクの故障は、その原因によって大きく2つに分けられる。1つ目はディスクそのものやディスクを読み書きするためのヘッドなど、機械としての装置が物理的に破壊されてしまう場合。もう1つは、ディスク装置自体に異常はないが、記録されたデータが論理的な整合性を失ってしまって利用できなくなった場合である。
物理的な破壊に対して私たちができるのは、装置自体を交換し、バックアップしておいたデータを書き戻すことだけだ。しかし、論理的な故障、例えばパーティションテーブルだけが壊れてしまっているような場合なら、ディスクをフォーマットし直す前にもう一度復旧を試みてみよう。もしかしたら、再セットアップに時間を費やさずに済むかも知れないし、迂闊にもバックアップしていなかった大切なデータを救い出すことができるかもしれない。今回はハードディスク上のパーティションテーブルが突然壊れてしまった場合を想定し、修復とデータのサルベージを行ってみる。

○BG-Rescue Linux

さて、PCがハードディスクから起動しない以上、なんとかして別の方法で起動しなければならない。しかし、PCをWindowsの起動ディスクで立ち上げたところでたいした作業はできないだろう。そこで今回紹介するのが「BG-Rescue Linux」だ。BG-Rescue Linuxは障害復旧に特化して構成された、極めて小さなLinuxディストリビューションだ。

BG-Rescue Linux
http://home.tiscalinet.ch/bgiannone/rescue/

少ないリソースでも、多くの機能を組み込めるのがLinuxの大きな利点だ。BG-Rescue Linuxはフロッピー2枚に収まってしまう構成にも関わらず、次のような多くの機能が盛り込まれている。

・ネットワーク接続
・USBデバイスサポート
・各種RAIDコントローラサポート
・PCMCIAサポート
・ext2、ext3、ReiserFS、NTFS、FAT、iso9660等多くのファイルシステムをサポート

また、日常的に使用するほとんどのLinuxコマンドは「BusyBox」によって提供される。BusyBoxは基本コマンド群をたった350KBにまとめたもので、組み込みLinuxシステムにも採用されている優れものだ。BG-Rescue Linuxには、BusyBoxによって容量が節約された分、他にも便利なコマンドが数多く収録されている。

○起動フロッピー、起動CD-Rを作成

BG-Rescue Linuxは、FDDまたはCD-ROMドライブから起動することを前提とした形態で配布されている。それぞれの場合について、起動ディスクを作成してみよう。

まずFDDから起動する場合、あらかじめ空のフロッピーディスクを2枚用意し、BG-Rescue Linuxのサイトから以下のファイルをダウンロードする。

rescue-1.img BG-Rescue Linux起動ディスク1枚目のイメージ
rescue-2.img BG-Rescue Linux起動ディスク2枚目のイメージ
rawrite2.exe ディスクイメージをディスクにコピーするためのプログラム(Linux上で起動ディスクを作成する場合は不要)

Windows上で起動ディスクを作成する場合、DOSコマンドプロンプトから次のようにrawrite2.exeを実行し、各イメージファイルをフロッピーディスクに書き出す。

C:\> rawrite2.exe -f rescue-1.img -d a: (1枚目)
C:\> rawrite2.exe -f rescue-2.img -d a: (2枚目)

Linuxでは、ddコマンドを使ってイメージファイルをフロッピーにコピーする。

[root@localhost root]# dd if=rescue-1.img of=/dev/fd0 (1枚目)
[root@localhost root]# dd if=rescue-2.img of=/dev/fd0 (2枚目)

起動ディスクをCD-Rに焼く場合は、Webサイトから次のファイルをダウンロードする。

rescue.img El Torito規格に沿った形式のブータブルCD-ROMイメージ
rescuecd.zip rescue.imgからISO 9660ディスクイメージを作成するための差分

Windows上では、あらかじめダウンロードしたrescuecd.zipを解凍し、rescuecd.difファイルを取り出しておき、copyコマンドを使ってCDイメージファイル「rescue.iso」を作成する。

C:\> copy /B rescuecd.dif + rescue.img > rescue.iso

Linuxでは次のコマンドで同じことができる。

[root@localhost root]# unzip rescuecd.zip
[root@localhost root]# cat rescuecd.dif rescue.img > rescue.iso

rescue.isoは大抵のCDライティングソフトで利用できるISO 9660ディスクイメージだ。

起動ディスクができたら、さっそくBG-Rescue Linuxを起動してみよう。FDDやCD-ROMドライブに起動ディスクをセットしてPCの電源を入れる。起動プロセスの途中、ビデオモードやキーマップの選択プロンプト、フロッピー起動の場合には2枚目のディスク(rootディスク)を要求するプロンプトが表示される。次項からは画面に表示されるメッセージに従って、データのサルベージと安全なメディアへのバックアップを進めてみよう。

(鶴田展之)

【ハウツー】FD2枚でパーティションを復旧!(2) - データのサルベージとバックアップ
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/11/10/17.html
に続きます

BG-Rescue Linux
http://home.tiscalinet.ch/bgiannone/rescue/


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