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【レポート】中古PC再生の現場(2) - 個人ユーザーからの買い取りに注力するNEC

2003/11/20

パソコンメーカーも、中古パソコン分野に乗り出している。

日本IBMは、企業のリースアップパソコンを同社自身が再生した中古パソコンを、中古パソコン店を通じて流通。NECは、個人ユーザーからネットなどを通じて買い取り、日本IBMと同様に、これを中古パソコン店を通じて販売している。また、デルコンピュータやエプソンダイレクトなどは、パソコン買い換えの際に、パソコンを下取ってくれるサービスを行っている。

パソコンを売る際にも、メーカーの買い取り制度を利用することができるほか、中古パソコンを買う際にも、メーカーが整備した認定中古パソコンが購入できるようになってきたというわけだ。

○NECの認定中古パソコン「NEC Refreshed PC」

では、最初にNECの「NEC Refreshed PC」が中古パソコン店に流通するまでの仕組みを見てみよう。

NECの場合、まずは、同社のサイトを通じて、NEC製に限定して中古パソコンを買い取る仕組みを用意している。買い取りの対象となるのは、2000年1月以降に販売されたパソコン。それ以前のものは対象とはならないので、NECに買い取ってもらうことはできない。

同社では、今年10月1日からは、同社の121ware.comのサポートコーナー「121サポータる」( http://121ware.com/support/ )でパソコンリサイクルの受付を開始したが、このサイトからも中古パソコンとしての買い取りサービスを選択できるようにしている。パソコンを処分する際には、リサイクルに出すのか、中古パソコンとして買い取ってもらうのかのいずれかを選択できようにしたというわけだ。

NECパーソナルプロダクツPC事業本部マーケティング本部・小澤昇シニアエキスパートは「買い取り対象機種を所有しているユーザーは、リサイクルの申し込みサイトからも、買い取りという選択が行えるようになり、より利便性が高まるはず」としている。NEC側でも、これにより、パソコンの買い取り台数を増やしたい考えである。

買い取り申し込み画面に進むと、買い取り価格の概算が提示される。これを見て納得できる価格ならば、パソコンの引き取り希望日時の申し込みを行う。その後、NECの指定業者がユーザーの家まで引き取りにくるので、パソコンを梱包しNECに送れば、NECが動作確認や、傷の有無、ソフトの使用許諾契約書やマニュアル、マウスなどの付属品の有無を調べて、正式な査定額をユーザー側に提示してくる。

この価格が最終的な買い取り価格になるので、ここで申し込むと、正式な買い取り契約が始まることになる。もし、買い取り価格などに納得がいかない場合などには、パソコンを返却してもらえる。

診断・査定工程

正式に申し込むと譲渡のための正式な書類などが送られてくるので、これに記入、捺印して、郵送する。古物商法の関係上、盗難品売買を防ぐために、ここで本人確認という作業が発生することになる。NEC側に書類が送られ、これが受理されると、買い取り価格がユーザーの口座に振り込まれる。

NECが買い取ったパソコンは、群馬県・太田市のNECカスタムサポートを通じて再生されることになる。ここはもともとNEC群馬として、デスクトップパソコンの生産拠点となっていた場所。PC-9800時代の主力工場でもあった。そのためパソコン生産のノウハウが蓄積されているともいえ、例えば、パソコン生産のために必要だった仕様書や、標準付属品リストなどがすべてデータベース化して蓄積されており、これをもとに査定や検査が行われる。

認定中古パソコンとして再生するために行われる検査は数百項目にのぼり、同時にハードディスクなどに蓄積されたデータなども、同社の厳しい基準のもとで初期化作業が行われる。また、電源ケーブルなどの劣化が激しい場合には、やはりメーカー責任のもと、新たな物に取り替えるということも行われる。

清掃作業・出荷登録

「あとから店で購入できるようなマウスなどは、添付されていなくてもそのまま流通させるが、電源ケーブルのように安全上の問題などからメーカーとしての責任が問われるような付属品に関しては、新しいものに換えることもある」(小澤氏)という。このあたりもメーカー認定品ならではの安心感だといえるだろう。

検査が終了し、きれいに清掃されたパソコンは、「NEC Refreshed PC」となり、専用のダンボール箱に入れられて流通することになる。基本的にはOSを標準搭載し、アプリケーションソフトも、なるだけ新製品として発売した当初に準拠したような形でインストールしている。また、6カ月間のメーカーサポートもついている。そのため、初心者でも安心して購入できるというのが特徴だ。

NEC Refreshed PCの専用コーナー

同社が「NEC Refreshed PC」の第1弾製品を市場に流通させたのが9月18日。その後、月2回程度のペースで順次、製品が出荷されている。当初はソフマップのほか、コジマ、ラオックス、PCデポ、OAシステムプラザ、グッドウィルの6社の一部店舗で展示販売を行ったが、これも拡大していくことになりそうだ。なかには、ソフマップ有楽町店のように、中古パソコンコーナーの一角に、NEC Refreshed PCの専用コーナーを設けている例もある。

メーカー認定品としての安心感も手伝って高い人気を誇っており、慢性的な品薄状態が続いているという。

【レポート】中古PC再生の現場(3) - リユースで長い実績を持つIBM
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/11/20/09.html
へ続きます

(大河原克行)

NEC、個人向け初の使用済みPCの買い取りサービスと中古PCの販売を開始
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/07/22/25.html

日本アイ・ビー・エム、中古品販売を強化、「IBM Refreshed PC」を市場投入
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/07/02/16.html

NEC 121サポータる
http://121ware.com/support/


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