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「Windows、LinuxがTRONに出会う」MS古川副社長らが講演--TRONSHOW 2004

2003/12/12

 米マイクロソフトの古川享副社長

坂村氏の基調講演に続き、組み込みLinuxの雄、米モンタビスタソフトウェアのジム レディ社長兼CEOが「Linux、TRONに出会う」との表題で講演、以下のように語った。

「CPUの高速化、小型化が進んだおかげで、ユビキタス実現に近づいたが、どこでもコンピュータというのは、多様性があるとともに、相互運用性がなければならない。日本の組み込みOSの現状をみると、TRONとLinuxでほぼ半分のシェアをもっている。しかし、TRONにはさまざまなバージョンがあるために、アプリケーションが少ない。やはり共通な基盤が必要だ。TRONとLinuxは、それぞれの長所を取り入れ、補完し合える関係にある。両者の融合の成果を世界中で使えるよう、整備していきたい。そうすれば、社会への浸透が進み、さまざま便益を提供することができる」

次に、マイクロソフトとTRONの「歴史的和解」のもう一方の立役者である、米マイクロソフトの古川享副社長が登壇した。講演の題は「Windows、TRONに出会う」だ。

古川副社長は「9月25日に、TRONとの連携を発表した際、12月のTRONSHOWで、まず、提携の最初の成果を紹介できると約束したが、それを果たせる」と述べ、T-KernelとWindows CE.NETが協調動作するデモを披露した。

 処理優先度統合システム。Windows CE.NETの動作とT-Kernelのタスクが連動する

PDAの画面の上部3/4の部分に、Windows CE.NETのアプリケーションが、下部1/3に、T-Kernelのタスクが表示され、一つのT-Engineボード上で、両者が協調的に動作した。古川氏は「T-KernelとWindows CE.NETが同時に稼動しても、T-Kernelのリアルタイム性は損なわれない」と説明した。

デモではさらに、処理優先度を管理する仕組みが紹介された。T-Kernelのタスクを青(最高優先度)、黄(中間優先度)、赤(最低優先度)の3つのボ−ルで表現、当初は等速で動いている。しかし、Windows CE.NETが一定の処理をすると、青、黄のボールの速度はさして変わらないが、赤だけが遅れ、「Windows CE.NETとT-Kernelのタスクが密接に融合している」ことが示された。

 米モンタビスタソフトウェアのジム レディ社長兼CEO

古川氏は「T-KernelとWindows CE.NETの協調システムが実際の製品に活かされるとすれば、次世代のデジタルビデオカメラ、HDDレコーダー、デジタルテレビなどが考えられるが、マイクロソフトがすべてをやるのではなく、パートナーとの協業が軸になる。相互に刺激しあいながら、良質なものを創っていくことができる。家電、教育、さまざまな分野で応用することが可能になる」と指摘、今後の方向性を示した。

また、「かつて、マイクロソフトはTRONと敵対してきたといわれていたが、歴史の生き証人として、マイクロソフトがBTRONの足を引っ張ってきたことはない。共働、共生を掲げている。互いに立場は異なるが、実際にTRONと提携できて、決して仲が悪かったわけではないことを確認できてうれしい」と語った。

TRON陣営とマイクロソフトが連携、情報家電の基盤共同開発へ
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/09/25/12.html

TRONとUNIXの利点が融合 - T-Engine向けにMontaVista Linuxを移植
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2003/03/19/12.html

T-Engineフォーラム
http://www.t-engine.org/

マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/

米モンタビスタソフトウェア
http://www.mvista.com/


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