米IntelのEPG事業説明会、32bitエミュレータ「IA-32 EL」をリリース
2004/01/14
米Intelは、カリフォルニア州サンフランシスコでエンタープライズ・プラットフォーム・グループの事業説明会を開催した。その中で、「IA-32 Execution Layer(IA-32 EL)」と呼ぶ、32bit環境のソフトウェア・エミュレータのリリースを発表した。
Intelは、64bitプロセッサ「Itanium 2」において、x86命令との互換性を維持するために、専用のデコード・ユニットを実装している。これをソフトウエア・シミュレーションに変更することで、32bitプログラムの実行性能の向上、優れた拡張性を実現する。
同エミュレータは、IA-32 ELレイヤで32bitプログラムをItaniumアーキテクチャのネイティブコードに変換して実行する。x86命令を実行するためにモードを変更する必要がなく、Itanium 2の性能を十分に活用できる。IA-32 ELを用いることで、1.5GHzのItanium 2で1.5GHzのIntel Xeon MP相当の性能が得られるという。
「ネイティブのItaniumアーキテクチャの50〜70%のパフォーマンスを利用できます。また、Itaniumの周波数が上がれば、それに伴いソフトウエアエミュレーション・コードもスケーラブルに向上します」と上席副社長兼エンタープライズ・プラットフォーム事業本部長のMike Fister氏。
IA-32 ELは、Windows Server 2003のEnterprise Edition for 64-Bit Itanium-based SystemsとDatacenter Edition for 64-Bit Itanium-based Systems、Windows XP 64-Bit Editionでサポートされる。Microsoftのサイトから対応ソフトをダウンロードできるほか、今年下半期にリリース予定のWindows Server 2003 Service Pack 1にも含まれる。
また、LinuxではRedHatがIA-32 EL対応を進めているそうだ。
○ムーアの法則x2のパフォーマンスを実現
「IT支出は増加傾向にありますが、依然として企業は慎重な姿勢を崩していません。だから、高い値札のついたRISCサーバの代わりに、Itaniumが選ばれているのです」とFister氏。マルチコア、マルチスレッド、明示的並列性(Explicit Parallelism)の3つで並列実行技術をリードしているIntelは、パフォーマンスだけではなく、コスト対パフォーマンスという点でも、企業ユーザーにアピールするという。
Itaniumプロセッサファミリは、2005年にデュアルコアプロセッサ「Montecito」が登場、さらに次世代ではAlphaチームが加わって開発が進められているマルチコア・プロセッサ「Tukwila」(旧Tanglewood)が予定されている。
Itaniumグループ・ディレクターのLisa Graff氏は、IA-32コアよりも小さくなっているItaniumコアを指摘して、「今はあまり注目されていませんが、驚くようなパフォーマンスを実現するマルチコアの可能性という点では、重要なポイントになります」と述べる。
2004年から2007年の時間枠では、ムーアの法則に従って進化するXeonプラットフォームに対して、マルチコアに最適化されるItaniumプラットフォームは+50〜100%のパフォーマンスを実現する可能性があるという。
Intelは2月にサンフランシスコで開催されるIntel Developers Forum(IDF)で、Itaniumの製品ライン拡張を発表する予定だという。Tukwilaを含めて詳細には触れられなかったが、同社は2004年だけで6つのItaniumプロセッサを手がけることになるそうだ。
その他、2004年上半期には、4MBのL3キャッシュ搭載のXeon MP「Gallatin」、Xeon DPの強化、 4ウェイのブレードサーバ「McCarran」などの発表が予定されている。また、注目のXeon DP「Nocona」プロセッサプラットフォーム(Lindenhurst/Tumwater)は、予定通り第2四半期に登場するという。Intel Xeonとしては初めて800MHz FSBに対応。PCI-Express、DDR2、デュアル・ギガビットEthernetをサポートする。
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