三洋、メカニカルシャッター搭載携帯電話向けCCDカメラモジュール開発
2004/03/03
三洋電機は、メガピクセルクラスのCCDカメラを搭載しながら業界トップクラスの薄型・低消費電力を達成した1/4.5型メガピクセルCCDカメラモジュール「HyperEye」を開発した。同社としては初めての携帯電話向けメガピクセルCCDカメラで、独自の微細画素CCD技術と低消費電力カメラシステムLSI技術、新しい画像処理技術などによってこれを実現した。3月からサンプル出荷を開始し、サンプル価格は9,000円。
HyperEyeは、独自のフレームトランスファー(FT)方式のCCDの微細化技術を開発し業界最小という画素サイズ2.7μmの1/4.5型有効画素数100万画素CCDカメラモジュールを実現した。これに加えてその他のモジュールの小型化、高密度実装技術の組み合わせにより、業界最薄のモジュール厚7.6mmを達成したという。
モジュールはメカニカルシャッターを備え、3枚のプラスチックレンズ、CCD、DSPなどからなり、DSPはアナログLSIとデジタルLSIを搭載する。単一電源での駆動が可能になっているほか、消費電力は7.5fpsのQVGA動画撮影時で120mWであり、他製品では5倍程度の消費電力となっているものが多いとのことで、かなりの省電力化が実現している。なお、動画撮影自体は30fpsまで対応するという。
新開発の画素混合技術も低消費電力に大きく貢献している。これはCCD内部で3画素分の信号を加算、最終的に演算によってRGBを取り出す方法で、動画プレビュー時で、従来比約3倍の高感度を実現するとともに、従来、CCD内で撮像部と同等サイズが必要だった蓄積部を3分の1まで縮小、その分の消費電力が削減された。
カメラは、携帯電話向けとして初めてメカニカルシャッターを採用したことによりスミアのない画像が得られる。またF3.5/F7の2段絞りに対応しており、被写界深度が深いためオートフォーカスがなくても近くから遠くまでピントが合焦するパンフォーカスでの撮影が可能だ。マクロ切り替えをしなくても接写ができるほか、ピント合わせの時間も不要なため素早い撮影が行える、という。
カメラモジュールの薄型化により、携帯電話端末自体も薄型にできることもあり、同社では「圧倒的な低消費電力」と薄型、メカニカルシャッターなどをメリットとして携帯電話メーカーの採用を促していく意向だ。
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