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自分で読書して判断能力を高めるコンピュータ研究プロジェクトが進行中

2005/02/01

湯木進悟

米レンスラー工科大学(RPI: Rensselaer Polytechnic Institute)では、読書による学習能力を備えたコンピュータの開発を目指す「Poised-For Learning」研究プロジェクトが進められている。

同大学においては、人工知能や認知科学分野の研究が専門的に行われているようで、Rensselaer Artificial Intelligence & Reasoning(RAIR)研究所の理事長を務めるSelmer Bringsjord博士は「人間は読書による非常に効率的な学習を進められるにもかかわらず、本当の意味で読んで理解できる機械というのは存在しない。人間は読みながら、ほぼ自然に読んでいる内容について熟考して、将来に生じる問題を解決するために、読書から得られた知識を役立てることができる理知的な存在である。我々の研究プロジェクトでは、本を読んで、読んでいる内容について熟考することにより理解を深め、関係する質問に英語で答え、答えの理由についても筋道立てて示すことができる、より人間に近い高度なコンピュータの開発が目指される」と説明した。

すでに同博士の研究グループは、人工知能を搭載して、標準的なIQテストの一部をパスすることができる能力を備えたロボット「PERI(Psychometric Experimental Robotic Intelligence)」や、自分で考えて興味深い物語を作り上げられるシステム「Brutus.1」の開発に成功したと伝えられる。Poised-For Learningは、まだ設計段階にあるとされているものの、人工知能によって推論を進めるシステム「Multi-Agent Reasoning and Mental Metalogic(MARMML)」がベースになっていくことが明らかにされている。

なお、Poised-For Learningに対しては、米国防総省高等研究計画局(DARPA: Defense Advanced Research Projects Agency)より、初年度にUS40万ドルの資金援助が提供されているようで、今後3年間で総額US120万ドルが出資される大規模な研究プロジェクトへと発展していく可能性も秘められているという。


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