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携帯電話からパソコンを遠隔操作 - BREWアプリ版μVNCの販売開始

2005/03/28

KDDIと日立システムアンドサービス(日立システム)は、携帯電話から会社のPCを遠隔で操作できる、リモートデスクトップ機能を備えたBREWアプリ「μVNC」の販売を28日から開始する。日立システムが開発、法人向けに販売を行う。価格は個別見積もりとなっており、日立システムでは、アプリのカスタマイズやインフラ構築との併売など、ソリューション販売を考えている。

VNC(Virtual Network Computing)は、ORL(Olivetti Research Laboratory、その後AT&Tケンブリッジ研究所)が開発、RealVNCが継承したオープンソース技術で、PCなどを遠隔から操作可能にする。今回のμVNCは、この技術をベースにしてμITRON用に日立システムが開発したもので、それをさらにBREWアプリとして移植した。VNC自体はGPLライセンスに基づくフリーソフトウェアだが、μVNCにはGPLソースコードが含まれないため、製品に組み込んでの販売などにも対応できるそうだ。

今回のμVNCは、携帯電話側にはμVNCアプリをダウンロード、操作したい遠隔のPC側には、VNCサーバソフト(RealVNCやUltr@VNCなど)を導入すれば、インターネット経由でPCに接続できる。通信は、SSH1を使用して暗号化されているため、盗聴の心配はないという。SSHポートフォワーディング機能を使うので、企業のファイアウォールなどでは、SSHログインの許可と、TCPポート5900〜5999番までを開けておく必要がある。

遠隔PCにアクセスすると、PCの画面がそのまま携帯電話上に表示され、携帯電話上で自由にPCを操作できるようになる。日立システム独自の座標指定方式「すくローリング・ターゲット」を搭載、携帯電話の十字キーだけでも、PCのマウスを操作するように、カーソル移動が可能だとされている。

SSS(Server Side Scaling)機能を搭載しており、画面の拡大・縮小機能を使って画面の小さい携帯電話でも快適に操作できるほか、通信量を圧縮するCopyRectやZRLE(Zlib Run-Length Encoding)、KDDI独自方式の通信量低減機能を備えているため、低速回線でも素早い動作を実現しているという。

操作できるPCは、VNCサーバソフトが導入できるOSであればよく、Windows 98/Me/NT/2000/XP以外にも、Linux/FreeBSD、Mac OS Xなど、多様なOSに対応でき、クライアントPCだけでなく、企業のサーバなどにもアクセス可能だ。μVNCに対応するのは、auの携帯電話W21S、W21CA、W31SA、W22SA、A5504Tの5機種で、対応機種は今後順次追加される予定だ。

なお、μVNCを使った通信は、PCに携帯電話を接続して通信を行う場合と同様のデータ通信扱いとなるため、データ通信用のプロバイダ契約が必要となるほか、パケット通信料定額のダブル定額などの適用範囲外となるため、パケット通信料が使った分だけ必要となる。この点についてKDDIは「今後の検討課題」としており、定額化も考慮されているようだ。日立システムによれば、料金プラン「パケット割WINミドル」で、PCにアクセスしてWebブラウザを使うなどの操作をした場合、おおよそ1分800パケットを使用、10円/分程度の料金がかかった、という。

今回は法人向けの販売で、日立システムでは個人向けの販売も検討しているが、現時点では発売時期などは未定。現在日立システムのサイトでは、BREW版のμVNCのプレゼントキャンペーンを実施、発売中のPalm OS版のμVNCと同額(1,340円)で製品を提供する。基本的にはPalm OS版μVNCユーザーに対するプレゼントキャンペーンという体裁だが、Palm OS版μVNCを購入していないユーザーでも応募が可能で、抽選で100名に提供される。こちらは個人での応募も可能で、応募期間は3月23日から4月30日まで。


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