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「変化待っているのでなく、夢を持とう」MS古川氏が講演

2005/03/31

大川淳

古川享 マイクロソフト最高技術責任者兼米Microsoft副社長

マイクロソフトは、プログラミングやWeb制作、ゲーム制作などを通じ、創造性や自己表現の試みを支援する、中・高・大学生向けのイベント「The Student Day」を開催、同社の古川享 最高技術責任者兼米Microsoft副社長が、「日本から世界へ、イマジネーションとテクノロジの融合」と題して特別講演、若い世代に檄を飛ばした。

古川氏は「インターネットが発展して、EメールやWebサイトへのアクセス以外の、さまざまな価値やビジネスが創出されてきた。携帯電話でいろいろなことができるようになったり、音楽の楽しみが変わったり、これから10年で、デジタルライフスタイルは、日常生活を変え、その速度は加速される」と指摘、「変化を待っているのではなく、こんな風に生活を変えてみたい、というように夢を抱いて欲しい。CPU、メモリなどのような個別の技術は、もの中心だったが、今後は、テクノロジとイマジネーションが相互作用をおこす」と語り、自由な発想の重要性を強調した。

また、「ソーシャルネットワーキングという、新しいネットの使い方が出てきた。これまでのように、企業だとか組織ごとのつながりではなく、世界的に友達から友達へ、といったような、相互的に接続していくもので、文化としての広がりをみせている。ブログ、ソーシャルネットワーキングなどのツールを30代以上の層は使ったことがなかったが、今の若い人たちは使っている」と述べ、若い世代がソーシャルネットワーキングを活用していくことで「新しい流れ」に期待できる、としている。

最後に古川氏は「世界にチャレンジするということはさまざまな意味がある。夢を実現するのは皆さんだ。我々を踏み台にしてがんばって欲しい」と結んだ。

講演では、吉田和正インテル共同社長兼米Intel セールス&マーケティング統括本部 副社長が特別ゲストとして登壇、「コンピュータの未来とライフスタイル」を語った。

吉田氏は「機械や技術は、世のため、みんなのため役に立つものでなければならない。デジタルは何をもたらすか。今までできなかったことがデジタルにより実現できる。携帯電話、テレビ、放送もデジタル化が進んでいるわけだが、非常に大きな変化だ。ポイントは、これらの進化が止まらないということだ。現在、目に見えるデジタル技術はいわば氷山の一角といえる。デジタル技術はこれからもいっそう進化していく。そのような変化を創り出していくのは、若い人たちだ。デジタルは、みんなが想像もできないようなことでもできるようにする。こうなれば、と熱く思うことが実現する。それが大事だ」と、若者の柔軟な考え方や想像力に期待する。

キーボードやマウスはインプットの標準になっているが「より自然な動きのインタフェースが求められる。アウトプットは、視覚、音声など多様化しているが、インプットはあまり変わっていない面がある。人間的な振る舞いができれば、コンピュータはパートナーになっていく」とする。

「インテルの目指す、CPU、チップセットなどは、これからも10倍、20倍、もっとパフォーマンスが向上していく。性能が高くなければ、演算、アプリケーション、難しい処理はできない」と述べ、人間に近いコンピュータ実現のため、インテルはこうした開発を続けている、としている。また、吉田氏は「未来を予測する最善の方法は、未来を創り出すこと」とのアラン・ケイ氏の言葉を紹介、「自分たちのやりたいことを創り出す」ことが未来像につながる、との考えを示した。

CG映像「スキージャンプ・ペア」を制作した映像作家の真島理一郎氏も、同じく特別ゲストとして登場、「いろいろなことをやろうと思っても敷居が高い、と感じることはあるだろうが、自分の持っているスキルの中で何ができるか考えて、精一杯やってみればよい」と、若者たちを激励した。

吉田和正インテル共同社長兼米Intelセールス&マーケティング統括本部 副社長

映像作家の真島理一郎氏(右)

The Student Dayのソフトウェアデザイン部門コンテストで見事優勝を飾った大阪大学大学院のTeam Smart Systemsのメンバー(前列)。作品名は「GeoNet(Geographic Social Network on MSN Messenger)」で、世界規模の学生向けコンテスト「Imagine Cup」ソフトウェアデザイン部門の日本代表としても決定した


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