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Harmony - Apacheプロジェクト、オープンソースJ2SE 5開発の提案

2005/05/10

後藤大地

Apache Incubator Projectは14日(米国時間)、J2SE 5のオープンソース実装を目的とする新しいプロジェクト「Harmony」を提案した。

Apache Incubator Projectは、2002年10月にThe Apache Software Foundationの一環として設立されたプロジェクトである。Incubatorという名前は、プロジェクトを育成するという意味(incubator : 保育器、培養器)がある。つまり、同プロジェクトは現行のほかのプロジェクトとは趣向が異なり、新しくプロジェクトを設立すること自体を目的としている。現行で20近いプロジェクトを育成中で、これまでにXMLBeansやGeronimo、SpamAssassinといった10強のプロジェクト送り出しに成功している。

Apache Incubator Projectは、「オープンソース版のJ2SE(Java 2, Standard Edition)実行環境には明らかにニーズがあり、すでにいくつかのオープンソースプロジェクトが開発をおこなっている」とし、新たにApacheプロジェクトとしてHormonyを立ち上げることを提案した。既存のオープンソース版J2SEへの取り組みはいくつかあり、複数のソリューションがあることは健康的だが、より優れた成果を挙げるにはまだ仕事が不足しているという。

Apache Harmonyでは、Apache License v2のもとでJ2SE 5互換のオープンソース版を実装することを目的としている。また、コミュニティによる仮想マシンやクラスライブラリの開発を促すためのアーキテクチャ開発も行うとしている。

同プロジェクトは、このタイミングでHarmonyプロジェクトを発足させる理由としてJavaのライセンスをあげている。J2SE 5はオープンソースによる実装が可能になる最初のJ2SE仕様だからだ。しかし、Sunと争うつもりは毛頭ないとし、Geronimo・Tomcat・Plutoなどの例を挙げ、SunがApache Projectの支援者であることを強調した。

Apache Harmonyは提案されたばかりのプロジェクトで、まだ成果物はない。現在有力とみられている関連プロジェクトには、Java仮想マシンのオープンソース実装であるKaffe、クラスライブラリのClasspath、ネイティブJavaコンパイラであるGCJなどがあり、すでにこれらは一定の成果をあげ、実際に採用が進んでいる。

現在同プロジェクトでは、こうした現状を踏まえ、どのように作業を進めるか議論が行われている最中だ。もっとも有力な方法は、既存のプロジェクトの成果物をまとめあげることだが、Apache License v2のもとでリリースするには、GPLのソースコードは取り込むことができないなど、いくつかの議論も浮上している。現状では考えにくいことかもしれないが、SunがJ2SE 5のソースコードをオープンソースプロジェクトに提供するという方法も考えられる、としている。

今度どうなるかまだはっきりしないが、The Apache Software Foundationの一環として、Harmonyプロジェクトが提案されたことは注目に値する。今度の動向に注意したいところだ。

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