国産暗号アルゴリズム「MISTY1」と「Camellia」がISO標準規格に採用
2005/05/26
三菱電機は、同社が開発した「MISTY1」、ならびにNTTと共同開発した「Camellia」という2つの暗号アルゴリズムが、ISO(国際標準化機構)/IEC(国際電気標準会議)にて国際標準規格に採用されたと発表した。MISTY1は64ビット、Camelliaは128ビットのブロック暗号アルゴリズム。
MISTYは、1995年に同社が開発した共通鍵暗号アルゴリズム。暗号化鍵の長さは128ビットで、MISTY1とMISTY2の2種類が存在する。差分解読法や線形解読法などの強力な暗号解読法に対しても、十分な強度を持つことが定量的に証明されており、ハードウェア・ソフトウェアを問わず、高速な暗号化処理が実現できるよう設計されているという。
Camelliaも共通鍵暗号アルゴリズムで、こちらは2000年にNTTと共同で開発された。鍵長は、128/192/256ビットの3種類が利用可能。差分解読法、線形解読法に加え、最新の関連鍵攻撃、丸め差分解読、スライド攻撃といった暗号解読技術に対しても、安全性が十分に確保されているという。現在、インターネット標準であるIETFの標準暗号方式として、承認に向けた審議も進められている。
ISOは署名アルゴリズムや認証メカニズムの標準化を行ってきたが、2000年になって暗号アルゴリズムの国際標準規格の策定に着手。各国から提案のあった方式に対して安全性・実用性の検討を行い、今回、MISTY1・Camelliaを含む4カ国6種の暗号アルゴリズムを標準規格として採択した。Camelliaと同じく128ビットのブロック暗号では、AES(米国)、SEED(韓国)も同時に採択されている。
MISTY1とCamelliaはこれまで、2003年2月には日本の電子政府調達暗号に認定され、さらに欧州のNESSIEでもEU推奨暗号に認定されている。両アルゴリズムとも基本特許の無償化が実施されており、今回の国際標準規格への採択を受け、さらに幅広く利用されることが期待される。
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