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新しいSOAP実装の実現 - Apache Axis2-M2公開

2005/06/09

杉山貴章

Apache Axis2プロジェクトチームは7日(現地時間)、Apache Axis2.0 の2つ目マイルストーンビルドを公開した。Apache AxisはJavaによるSOAP(Simple Object Access Protocol)実装で、XMLによるネットワーク通信を実現するためのシステムである。

Apache AxisはApache SOAP2.xの後継にあたり、Apache SOAPをストリーミングモデルを中心にして再設計したものがApache Axisとしてリリースされた。Apache AxisはApache SOAPに比べて大幅にパフォーマンスが向上した上、JAX-RPCやWSDL(Web Service Description Language)のサポートなど多岐にわたる機能強化も行われている。Apache AxisにはC++で実装されたバージョンもある。

Apache Axis2 はそのApache Axisの次期バージョンである。Axis2ではAxisをさらに発展させ、より柔軟性のあるシステムへと再設計/再構築した。これによって、Webサービスのために生まれた新しいプロトコルへも柔軟に対応できるようになる。具体的には、Axisの拡張環境はWS-ReliableMessagingやWS-Security、WS-Addressingなどのプロトコルに対応させるためには十分ではなかったが、Axis2ではそれを可能にする。

Axis2のもう一つの目玉は、AXIOM(AXIs Object Model)と呼ばれるオブジェクトモデルの採用にある。AXIOMはSOAPメッセージを表現するための新しいモデルで、XMLツリーを構築するのではなくストリームに直接アクセスすることを可能にする。Axis2ではこのようなモデルの変更を中心とした新しい設計によって、RPC指向の同期型サービスから、メッセージ指向の非同期型サービスへの脱却を図る。

Axis2ではその他にも処理速度や安定性などのパフォーマンス向上も当然実現される。今回公開されたApache Axis2-M2で実現されている主な機能は以下の通り。

  • AXIOMの採用
  • WS-Addressingプロトコルのサポート
  • one-way型メッセージングのサポート
  • request-response型メッセージングのサポート
  • WSDLによるコード生成ツール
  • HTTP/SMTP/TCPのサポート

このマイルストーンリリースはあくまでもApache Axis2の原型となるものであり、正式リリースまでにはまだやるべき作業が多く残っている。しかし今後Axis2が次世代のWebサービスを担う存在になるであろうことは大いに期待していいだろう。

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