インド宇宙研究機構、月探査衛星「Chandrayaan-1」打ち上げへ、欧州と提携
2005/06/28
インド宇宙研究機構(ISRO: Indian Space Research Organization)は、開発を進める同国初の月探査衛星「Chandrayaan-1」で実施予定の観測に、欧州宇宙機関(ESA: European Space Agency)の協力を得て、搭載観測機器などの提供を受けることを正式に発表した。
Chandrayaan-1は、ISROが開発に成功したとされる極軌道衛星打上げロケット(PSLV: Polar Satellite Launch Vehicle)によって、2007〜2008年に打ち上げられる予定だという。重量約525kgのChandrayaan-1は、高度100kmの月周回軌道に投入されて、2年間に及ぶ観測を行うことになっているようだ。
すでに、Chandrayaan-1には、「Terrain Mapping Camera」や「Lunar Laser Ranging Instrument」などの観測機器の搭載が決定していたとされ、今回の発表では、新たに欧州より最新性能を持った機器の提供が受けられるようになったとされている。
英国のラザフォード・アップルトン研究所(Rutherford Appleton Laboratory)から提供される、月表層の元素組成の調査などを行う「Chandrayaan-1 Imaging X-Ray Spectrometer」や、ドイツのマックスプランク研究所(Max Planck Institute of Aeronomie)から提供される、月表層の鉱物分布などを調査する「Near Infra-Red(IR) Spectrometer」といった分光機器、スウェーデン宇宙物理研究所(Swedish Institute of Space Physics)から提供される、磁場変動の分析などを進める「Atom Reflecting Analyser」の搭載が告知されている。
ISROは、Chandrayaan-1による月探査を進めることで、インド宇宙開発の高い技術力を世界へアピールし、インド国民の若い世代の宇宙計画に対する関心を高めて、さらなる発展的なプロジェクトへと前進していく構想を掲げている。Chandrayaan-1の成功後は、月面着陸を視野に入れた次期観測プロジェクトも練られているようだ。
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