スキーで動く南極基地!? 英観測局が来年より建造へ
2005/07/22
英国南極観測局(BAS: British Antarctic Survey)は、ハリーVI研究基地(Halley VI Research Station)の最終デザインが決定し、本格的な建造準備に着手することを発表した。スキーに載ったモジュール式ビルディングに仕上げられるため、必要に応じて自由に基地を移動させることも可能になっている。
南極のブラント棚氷に、移動可能な新研究基地の建造を目指す「Halley VI」プロジェクトでは、英国王立建築家協会(RIBA: Royal Institute of British Architects)の協力を得て、世界中から広く設計デザインを公募。エネルギー効率を上げて化石燃料の使用量を削減し、再生可能なエネルギーを最大限利用する、環境に優しい設計が求められるほか、棚氷の状況に応じて、基地を移動させることが必要になった場合でも、スムーズに数kmの移動も行えるデザインに仕上げることが条件とされたという。
世界各地から80を超える応募があったと伝えられているが、最終的に採用が決定したのは、Faber Maunsell & Hugh Broughton Architectsの提案するデザイン。幾つかのモジュール式ビルディングを連結して、約52名の夏期隊員も十分に収容できる、快適な観測・居住スペースが提供されるようだ。また、伸縮方式のビルディング支柱は全てスキーに載っており、必要が生じたならば、スキーを牽引して移動させられる自由度の高い設計になっているという。
BASのChris Rapley理事長は「設計デザインの公募コンテストにより、革新的で創造性に豊むアイディアを集めて、氷上に新たな観測基地を建造できることをうれしく思う」とコメントしており、最終選考まで残ったどのデザインも、優劣つけ難いすばらしいものだったと評している。
今後は、採用デザインに基づく本格的な準備を進め、来年1月には、実際の建造計画へと着手する予定が明らかにされている。
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