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HP、プリンタを一新、L判1枚12秒の世界最速モデルなど

2005/10/01

小山安博

日本ヒューレット・パッカードは、複合機「HP Photosmart」シリーズの新製品を発表、コンシューマ向けフォトプリンタの発売を開始した(SOHO・企業向けプリンタは10月より順次)。5年の歳月と1,500億円の開発費を投入して開発された「SPT(スケーラブル・プリンティング・テクノロジー)」を新採用、無駄のないインクの使用、他ノズル化、インクドロップの高速化などを実現した。

SPTとは

SPTは、従来のプリントヘッドに比べて、ノズル数を約3倍、ノズル密度を2倍、1ノズルからの毎秒のドロップ数を最大で約1.5倍に向上、印刷速度の高速化を図った。

同社の製品ラインナップ。赤い吹き出しのついている5製品「HP Photosmart 3310/3210/8230」「HP Officejet Pro K550dtn/K550」にSPTを搭載

新製品と同社の小田晋吾社長

さらに「HP Photosmart 3310/3210/8230」は、同社で初めて6色の独立インクカートリッジを搭載、ヘッドとカートリッジをチューブで結んだ独特のインク供給システムを採用したことで、従来はインク吐出時に入り込みがちだった気泡を効果的に排除、その際に出たインクを再利用することで、無駄のないインク利用を実現した。

これらの結果、ノズル数は3,900ノズル、印刷速度は最速でL判1枚12秒、A4モノクロで32ppmを実現した。同社では「インクジェット版ムーアの法則」として、18カ月ごとにパフォーマンスが倍増してきた歴史を振り返り、それを今回実現したのがSPTだという。

6色独立インク、SPTの3310/3210、普及価格の2575

「HP Photosmart 3310」「HP Photosmart 3210」は、SPTを採用した高速・高画質の複合機で、6色独立タンクを搭載、印刷解像度は4,800dpi、インク滴は5plで、L判1枚最速で12秒で印刷できる。SPTによるインクの効率利用により、「フォトパック・6色177シリーズ」を使った場合のコストはL判1枚19円。

HP Photosmart 3310

HP Photosmart 3210

インクはHP Viveraインクで、耐光性90年以上、アルバム保存では200年以上の保存性を確保した。

3310は3.6型QVGA液晶、3210は2.5型カラー液晶を搭載。ともに標準でLAN接続に対応、3310は標準で無線LAN機能、FAX機能も搭載する。

スキャナ機能としては、解像度4800dpi、入力各16bit、出力8bit、読み取り速度はカラー3ms/line(300dpi)、ネガ/ポジフィルムスキャン対応、ホコリと傷の除去、色あせ復元などの機能を備える。メモリカードスロット、オプションのBluetoothアダプタなども用意される。

本体サイズは464(W)×395(D)×220(H)mm、12(3310)/11.9(3210)kg。価格は、同社直販サイトでそれぞれ42,840円、25,830円。

Photosmart 2575

普及価格帯の「Photosmart 2575」は、6/4色一体型カートリッジを採用、SPTには対応しないが、顔料ブラックも使った高品位プリントが可能。解像度は4,800dpi、インク滴は15/5pl、耐光性108年、アルバム保存200年以上を実現。印字スピードは最速21秒、コストは23円。液晶は2.5型、カードスロットも搭載する。

本体サイズは440(W)×284(D)×172(H)mm、5.5kg。価格は同16,800円。

単機能プリンタ8230/7830

「HP Photosmart 8230」「HP Photosmart 7830」は単機能機で、8230にはSPTを搭載。6色独立インク、解像度4,800dpi、インク滴5pl、耐光性90年以上、耐光性200年以上を確保。印刷速度はL判1枚12秒、コストは19円。

本体サイズは447(W)×385(D)×160(H)mm、8.5kg。価格は同16,800円。

Photosmart 8230

Photosmart 7830

7830は6/4色一体型カートリッジのエントリーモデルで、顔料ブラックを採用、4,800dpiでの印刷が可能。インク滴は5/15pl、耐光性は108年、アルバム保存は200年以上。印刷スピードはL判1枚21秒、コストは23円。

本体サイズは465(W)×230(D)×158(H)mm、4.2kg。価格は同9,870円。

コンパクトフォトプリンタ475/385

Photosmart 475

Photosmart 385

2L判までの写真専用プリンタ「HP Photosmart 475」は、持ち歩き可能なコンパクトプリンタで、2.5型液晶・1.5GB HDDを搭載、1,000枚以上の写真が保存できる。TV接続ケーブルとリモコンも付属、リビングで写真を閲覧することも簡単に行える。

インクは3色一体型で、解像度は4,800dpi、インク滴は5pl、耐光性は82年、アルバム保存は200年以上。印字速度は50秒、コストは20円。本体サイズは250(W)×114(D)×123(H)mm、1.5kg。価格は同24,990円。

「HP Photosmart 385」は、2.5型の液晶を搭載、L判プリント対応で、475よりもさらに小型化を図った。主なプリンタ機能は475同等だ。

本体サイズは220(W)×116(D)×116(H)mm、1.2kg。価格は同19,950円。

SOHO・中小・中堅企業向けビジネスプリンタ

ビジネス向けプリンタでは、「HP Officejet Pro K550dtn」がSPTを搭載。コストパフォーマンスと高画質を両立させた。価格はK550dtnが同24,990円、普及価格帯の「HP Officejet Pro K550」が同17,850円。発売は10月上旬だ。

Officejet Pro K550dtn

Officejet Pro K550

またA4向けのモバイルプリンタ「HP Deskjet 460C」も10月中旬から発売。価格は同19,950円。

Deskjet 460C

同クラスで20〜30%安く

同社では、「プリンタをインク滴(の小ささ)で選ぶ時代は終わっている」とし、「満を持して登場」(同社)したSPTによる高速・高画質・高コストパフォーマンスを訴求ポイントとし、前年比倍のシェア15%を狙う。

また、販売方法も変更、PC/PCサーバーで実施されているeコマースモデルをプリンタ事業にも適用。これは、同社の直販サイトでの価格をパートナーが再販できる仕組みで、PC/PCサーバーはこれにより販売数を向上させた実績があるという。

これを導入することで価格的な競争力も向上、他社の同クラスと比べても20〜30%は安い価格で販売できる、という。


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