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PCエミュレータに激震か、VMware Playerをフリーソフトウェアとして提供

2005/10/21

後藤大地

VMwareは20日(米国時間)、VMware Playerの無料公開を開始した。VMware PlayerはWindowsやLinux上で動作するフリーソフトウェアのPCエミュレータ。VMware Workstation、VMware GSX Server、VMware ESX ServerなどのPCエミュレータで作成された仮想マシンを簡単に実行することができる。VMwareのエミュレータ製品が作成する仮想マシンのみならず、Microsoft Virtual PCやSymantec LiveState Recoveryディスクフォーマットにも対応している。

VMware Playerは32ビット/64ビットの両方のゲストOSに対応している。対応している64ビットOSにはたとえばWindows、Red Hat、SUSE、FreeBSDなどがある。ホストOSとゲストOS間におけるテキストのコピー&ペーストや共有フォルダに対応している他、ホストOSとゲストOSが双方ともにWindowsの場合にはホスト/ゲスト間におけるファイルのドラック&ドロップにも対応している。

VMwareはもともとPCエミュレータを開発してきた企業。他のPCエミュレータに比べて実行速度が高速という特徴があり、広く普及したPCエミュレータとしては草分け的存在。現在ではエンタープライズ向けの機能もあり、複数のPCをクラスタリング的に扱いひとつの仮想システムを提供するといった特徴を持った製品も提供している。

PCエミュレータとしてはVMware以外ではVirtual PCも有名だ。Virtual PCはMicrosoftに買収され現在ではMicrosoft Virtual PCとして提供されている。実行速度は依然としてVMwareに定評があるが、Microsoftが自社のサーバ製品の基盤技術としてVirtual PCを投入してくるのではないかとみられており、VMwareとしては懸念事項になっているといえる。QEMUのようなオープンソースソフトウェアのPCエミュレータの普及もあり、フリーソフトウェアとしてのVMware Playerの配布には、限定的機能だけが提供されているとはいえ、こうした状況への対抗戦略的意味があるとみられる。

VMwareとしては、アプリケーションの配布をアプリケーションとしてではなく仮想マシン込み状態でおこない、VMware Playerを使って実行するというスタイルを普及させていきたい意向。VMware Playerを使って実行すれば、ホストOSにおけるバージョン問題などを気にする必要がなく、ホストOSへの影響が少なくて済むうえ、セキュリティ的にも好ましいという特徴がある。いくつかの仮想マシンはVirtual Machine Centerを通じてダウンロードが可能。

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