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来年は携帯電話などを狙うワームが大流行 - 無防備な現状を専門家が警告

2005/12/21

湯木進悟

米McAfeeは、同社のウイルス対策専門機関となるMcAfee AVERT Labsを通して、2006年のセキュリティ上の脅威に関する予測レポートを発表した。スマートフォンなどを中心としたモバイル環境でのウイルス/ワーム被害が急増するほか、フィッシングやID詐欺などが引き続き問題になるとの予測が出されている。

今回の予測レポートの発表は、McAfee AVERT Labsの設立10周年を記念して行われたという。この10年間を振り返れば、当初はフロッピーディスクを介して広まるウイルス感染が主な脅威であったことを考えると、インターネット社会の出現により、セキュリティ事情は非常に大きな変化を遂げてきたとのコメントが出されている。McAfee AVERT Labsは現在、インターネット上に存在する16万種類を超えるセキュリティ上の脅威を把握しているものの、いまだ未知の脅威が幾千と存在しており、警戒を怠ってはならないとしている。

来年の予測として、最大の脅威に含められたのは、スマートフォンなどの携帯電話プラットフォームを狙ったウイルス/ワームによる被害。高性能のスマートフォンが普及し始めてはいるものの、何らウイルス対策などを講じていないケースが大半であることを考えると、最悪の場合は2億台のスマートフォンなどが次々とウイルス感染する被害も起こり得るとの懸念が表明されている。

同レポートによると、最初にスマートフォンを狙うワームが出現したのは昨年6月のことで、主にSymbian OSがターゲットになっていたという。しかしながら、このわずか1年ほどの間で、携帯電話プラットフォームを襲うウイルス/ワームのレベルは、PC環境を襲ったセキュリティ上の脅威の増大とは比べ物にならないスピードで高まってきているとされ、注意が呼びかけられている。同社は、過去に「I Love You」という件名のウイルスが大流行したことを例に挙げて、モバイル環境で、これを上回る被害が生じる危険性を警告している。

なお、同社は他の予測として、スパム、スパイウェア、キーロガー、ボットなどを用いて、さらにフィッシング詐欺およびID盗用被害が拡大することへの警戒を促した。特にフィッシングに関しては、大災害となった「カトリーナ」ハリケーンの発生後に、被災者への義援金を集めるふりをして横行したフィッシング詐欺などに言及しつつ、人々の善意に付けこもうとする詐欺行為が増えるとの予測も出されている。

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