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ニンテンドーDSが実売500万台を達成、『脳トレ』新作CMには松嶋菜々子さん

2005/12/28

野口智弘

任天堂は都内にて「ニンテンドーDS Touch! Generations 新作ソフト発表会」を開催した。まずは同社の岩田聡社長が登壇。年末商戦のなかで好調にセールスを延ばし続ける携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」(以下DS)の現状が報告された。

報告によれば、DSの累計普及台数は先週末までの実売で500万台を突破。2004年12月2日の発売から12カ月あまりでの500万台達成というペースは、過去に好調な滑り出しを見せたゲームボーイアドバンスの14カ月強や、プレイステーション2の17カ月というペースを上回る急速な普及速度で、ゲーム機史上最速となる。

任天堂取締役社長の岩田聡氏より、発売後1年が経過したニンテンドーDSの現状が語られた。単なる右肩上がりでなく、グラフの右端(2005年末商戦)で急上昇している売れ行きに注目

さらにこのDSの普及を牽引した存在として、任天堂が企画するDS向けソフト群「Touch! Generations」に関するデータが提示された。DS上で子犬を飼う『nintendogs』や、様々な問題を解いて脳を活性化させる『脳を鍛える大人のDSトレーニング』など、従来のゲームの枠にとらわれない内容が特徴の「Touch! Generations」だが、今回の発表会ではその「Touch! Generations」が、比較的ゲームを遊ばないとされる女性層やシニア層から支持を受けていることがデータで示された。

「Touch! Generations」のソフトは、ソフト購入と同時にハードも購入する「ハードウェア牽引率」の数字も高いといい、これは「Touch! Generations」のソフトで遊ぶためにDSを買ったユーザーが多いことを示している。また通常のゲームソフトが発売後数週間でほとんど売れなくなってしまうのに対し、「Touch! Generations」のソフト群は、発売後数カ月が経過しても売れ続けているのが特徴。

とくに『脳を鍛える大人のDSトレーニング』は、敬老の日にあたる発売18〜19週目に、発売1週目以上の売れ行きを見せるという驚異的な数値を叩き出しており、ゲームビジネスでこれまで考えられなかった、シニア層に対しての「敬老の日需要」が発生していたことが岩田社長より語られた。

さらにこの日発表された「Touch! Generations」ソフトの国内累計出荷本数は『nintendogs』と『やわらかあたま塾』が108万本、『脳を鍛える大人のDSトレーニング』が138万本となっている(『ニンテンドッグス』は北米と欧州でもミリオンセラーを達成)。また「Touch! Generations」ではないが、11月23日に発売され、年末のゲーム商戦の台風の目となっている任天堂の『おいでよ どうぶつの森』は、国内累計出荷本数127万本を達成したと発表された。同作品は、国内累計出荷本数100万本をDS用ソフトとしては最速で突破したことになる。同時に、各地での品切れ状態に対するお詫びの言葉が岩田社長より語られた。

こうしたDSの「Touch! Generations」に関するデータは、任天堂がDSの発表当初からねらいとしていたゲーム人口の拡大が、かなり高い水準で成功していることを示している。「Touch! Generations」のソフトは、今後も継続的に展開されるという。発表会では発売を控えた以下の3本の新作が紹介された。

1本目の『もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング』は、2005年5月に発売された『脳を鍛える大人のDSトレーニング』の第2弾。前作に引き続き東北大学未来科学技術共同研究センターの川島隆太教授が監修している。もっといろんな脳のトレーニングを、というユーザーの要望に応えた今回の『もっと〜』では、漢字書取、四字熟語、記憶加算などの新作トレーニングを多数追加。前作と並行してプレイすることで、より効果的に脳を鍛えることができる。なお両ソフトのトレーニング内容の重なりはごくわずか。29日発売で価格は2,800円。

『もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング』

人数分のDSがあれば、最大16人まで楽しめる『もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング』。「漢字合成」「漢字記憶」「後出勝負」「算術記号」「日付計算」「名曲演奏」「聖徳太子」といったトレーニングを多数収録
(C)2005 Nintendo

2本目は『英語が苦手な大人のトレーニング えいご漬け』。『えいご漬け』は、もともとプラトが開発・販売しているパソコン向けの英語ディクテーション(音声書き取り)ソフトで、パソコンソフトとしては異例と言われるシリーズ18万本の販売実績を記録している。その『えいご漬け』をDS用ソフトとして、任天堂とプラトが共同開発したものが今回の商品。音声を聞き取った音声を、タッチペンでDSに書き込むことで英語能力を向上させる。継続的に行うことが効果的な英語学習だが、携帯ゲーム機として場所や時間を選ばず、しかもタッチパネルやマイク機能を搭載しているDSは、非常に相性がよい。来年1月26日発売予定で、価格は3,800円。

『えいご漬け』

音声を聞き取り、タッチペンで書くことで効果的に英語が覚えられる『えいご漬け』。最大8人までゲームを楽しむことができる
(C)2006 Nintendo / (C)2006 Plato

3本目の『旅の指さし会話帳DS』は、情報センター出版局が手がける海外旅行用の会話ガイドブック『旅の指さし会話帳』を、DS用に開発したもの。タッチペンと指さしの相性がよく、また指さし用の画面と相手用の画面を2画面で構成できるなど、DSとの親和性は非常に高い。ゲーム機が旅先で会話帳として使える『旅の指さし会話帳DS』は、DSの可能性をさらに拡大する1本と言えそうだ。ソフト化に際しては検索機能の強化などが行われている。現在韓国、タイ、中国、ドイツ、アメリカの5タイトルが開発中。来年3月発売予定。

単に文字や絵が出るだけでなく、現地の言葉で発音もされる『旅の指さし会話帳DS』。海外旅行の心強い味方と言える

会場では新作タイトル発表に続く形で、『脳を鍛える大人のDSトレーニング』のデモンストテーションが行われた。来場した報道関係者全員による脳年齢チェックでは、実年齢よりかなり上の脳年齢が出てしまった人もおり、会場からは笑いが起こる和やかな一幕も。会場ではDSを初めて触る人も多かったようだが、そうしたゲーム初心者の人たちが司会者の指示のみで、操作にとまどうことなくスムーズに脳年齢チェックを楽しめている様子だった。『脳を鍛える大人のDSトレーニング』の敷居の低さを象徴的に示すデモンストレーションだったと言える。

全員参加のデモンストレーションでは、代表して5人がステージへ。脳年齢チェックの結果は20代から50代までとさまざま

最後に会場には特別ゲストとして、「Touch! Generations」の幅広いユーザー層を代表する形で『もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング』のCMに起用された、女優の松嶋菜々子さんが登場。最近はまとまった時間が取れず、なかなかゲームをする機会がなかったという松嶋さんだが、『もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング』については「短時間で毎日やることが大事だというので、そんな私にはぴったりだと思いました」とコメントした。

『もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング』のCMに出演した松嶋菜々子さん。トレーニングでは前作に収録されている「名作音読」が得意とのこと

今回のCM制作にあたっては、松嶋さんが『もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング』を使って、初めて脳年齢を測定した時の様子を数分間に渡ってそのまま撮影。その甲斐あって、脳年齢チェックに一喜一憂する松嶋さんの自然な表情がCMに収められている。同CMは全国で放映が開始されている。

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