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PCの利用頻度と数学の成績に相関ありとの報告 - OECD調査

2006/02/08

湯木進悟

経済協力開発機構(OECD: Organisation for Economic Co-operation and Development)は、子どもたちのPC利用度と学力の関係などを調査したレポート「Are Students Ready for a Technology-Rich World?: What PISA Studies Tell Us」の発表を行った。

同レポートは、15歳(高校1年生)の子どもたちを対象に、OECD加盟国を中心とする世界の40以上の国や地域で2003年に実施された「学習到達度国際比較調査」(PISA: Programme for International Student Assessment)に基づくとされる。最初のPISAは、2000年に調査が実施されており、3年間で各国の学生たちの家庭および学校において、PCの普及が順調に進んでいる様子が浮き彫りになっている。

2003年のPISAを分析して出された今回のレポートによると、家庭でPCを頻繁に利用している学生は、調査対象となったOECD加盟国全体の74%に上っており、数学分野の平均点が517点となった。一方、家庭でPCを使う機会がほとんどない学生(18%)の数学分野の平均点は464点だったとされる。また、学校でPCを利用する機会が多い子どもたちほど、数学の成績が良くなる傾向が見られたという。さらに、PC利用歴が5年以上となる学生は、調査対象のOECD加盟国全体の37%を占めており、数学分野の平均点は532点となった。PCの利用年数が下がるほど、平均点も落ちる傾向が見受けられ、PC利用歴が1年未満の学生(10%)の数学分野の平均点は433点だったという。

家庭や学校でPCを利用できる環境が整っていると答えた学生の割合

現在、日本でも学校にPC環境を整えることに力が入れられており、今回の調査結果では、日本の学校の生徒1人当たりのPCの台数は約0.2台で、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、香港などに続いて、トップ10入りを果たしている。しかしながら、毎週どれほど実際にPCを活用しているかを問う利用度調査では、上位各国の8割以上の子どもたちが、毎週数回は自宅でPCを利用していると答えたのに対して、日本の子どもたちのうち、自宅で毎週複数回のPC利用があるとの回答は4割に達していないという。また、学校で毎週複数回のPC利用を行う機会があるとの回答も、日本の子どもたちの3割を下回り、調査対象国全体で最下位レベルにとどまったようだ。他国と比較して、日本の学生には、PCを積極的に利用しようとの意欲が、あまり強く感じられないとの結果も報告されている。

各国の学校の生徒1人当たりのPCの台数

家庭や学校で毎週複数回のPC利用があると答えた学生の割合

なお報告では、全体的に見て、ワープロで文書を作成したり、インターネットで調査を行ったりするなど、ゲームなどの娯楽以外の目的でPCを利用する子どもたちが多く、女子生徒よりも男子生徒の方が、PC利用スキルは高いとされている。また、PCに接触する頻度は家庭環境に影響され得ることについても言及されているが、そうした社会・経済的な背景を考慮に入れたとしても、PCの利用が成績に影響を与えているのは明らかであるとの見方を示している。

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