ついに! FreeBSD Java 1.5待望のオフィシャルリリース
2006/04/06
FreeBSD Java 1.5 パッケージ オフィシャルリリース
The FreeBSD Foundationは5日(米国時間)、FreeBSD JDK 1.5およびFreeBSD JRE 1.5を公式に公開したことを発表した。対象プラットフォームはi386、リリースはFreeBSD 5.4および6.0。
公開されたFreeBSD Javaパッケージは次のとおり。The FreeBSD Foundation Java Downloadsからダウンロードできる。
- diablo-jdk-freebsd5-1.5.0.06.00.tbz - 5.4用JDK1.5.0_6パッケージ
- diablo-jdk-freebsd6-1.5.0.06.00.tbz - 6.0用JDK1.5.0_6パッケージ
- diablo-jre-freebsd5-1.5.0.06.00.tbz - 5.4用JRE1.5.0_6パッケージ
- diablo-jre-freebsd6-1.5.0.06.00.tbz - 6.0用JRE1.5.0_6パッケージ
- diablo-caffe-freebsd5-1.5.0_06-b00.tar.bz2 - 5.4用JDK1.5.0_6 Tarball
- diablo-caffe-freebsd6-1.5.0_06-b00.tar.bz2 - 6.0用JDK1.5.0_6 Tarball
- diablo-latte-freebsd5-1.5.0_06-b00.tar.bz2 - 5.4用JRE1.5.0_6 Tarball
- diablo-latte-freebsd6-1.5.0_06-b00.tar.bz2 - 6.0用JRE1.5.0_6 Tarball
公式公開は今後リリースが予定されているFreeBSD 5.5および6.1においても実施される見通し。また、i386プラットフォームに限らず、amd64およびem64tプラットフォーム向けのパッケージリリースも実施される予定。
また、今回のSun Microsystemsとの契約により、トレードマークライセンスアグリーメントがあればFreeBSD Java 1.5パッケージを製品にバンドルして再配布できるようになった。詳細は配布サイトを参照のこと。
The FreeBSD Foundation
Sun MicrosystemsはJavaの互換性確保の観点からJavaをオープンソースソにはしておらず、互換試験に合格し同社と契約を結んだ法人などに対してのみ公式公開を許可している。同社から公開されているJavaはWindows、Linux、Solarisなどに限定されており、それ以外はAppleやIBMなどいくつかの企業が自社から提供している。つまり、実質的にJavaプラットフォームはOSに縛りがあるといえる。
Sun Microsystemsから公式公開の契約を結ぶのは簡単ではない。Javaの移植、互換試験の合格、同社との契約交渉、それにともなう資金調達が必要になる。資金サポートの乏しいオープンソースプロジェクトにとって困難な障壁と言わざるを得ない。
The FreeBSD Foundationはそのような資金や法人格が必要になる場合にThe FreeBSD Projectを補佐することを目的として設立された非営利法人。今回もThe FreeBSD Foundationが資金面や交渉面で活動し、契約にこぎつけた。同組織はJavaのサポート以外にも、BSDConのスポンサーとしてやCoverity Preventなどのソフトウェアのライセンス契約の締結など、同プロジェクトにとって欠かせない存在。
オフィシャルリリースが意味するものとは
FreeBSDにとって、今回のオフィシャルリリースは重要な意味をもっている。これまでFreeBSD向けに公式公開されたバイナリパッケージはJava 1.3だった。同バージョンはJavaとしてはすでに古い。今回、Java 1.5の公式公開が可能になったことで、エンタープライズシステムにおいてFreeBSDがひとつの位置を確保したことになる。
これまでもFreeBSDでJava 1.5は使えたが、あくまでもソースコードからビルドした開発版という位置付けで、Sun Microsystemsから認められたものではなかった。公式にFreeBSDがサポートされたことで、エンタープライズアプリケーションやプロダクトのFreeBSDへの導入が容易になる。これはFreeBSDの用途からみてきわめて重要なことだ。
アプリケーションの面でも大きな利点がある。OpenOffice.orgをビルドするにはJavaが必要だが、これまではJavaが大きな障壁になっていた。JavaのビルドにはJavaが必要になるため、先にLinuxバイナリ互換機能を有効にし、Linux Javaをインストール、アカウントを取得してソースコードとパッチを取得したうえでFreeBSD Javaをビルドしなければならなかった。FreeBSD Javaパッケージが提供されることで、この手間が不要になる。ほかにも、FreeBSD Javaが公式公開されることで、Ports/Packagesに多くのJavaアプリケーションを追加しやすくなるともいえる。
Javaの普及、今後の展開
FreeBSDで最新のJavaがサポートされないという状況は、Javaのインストールベースに影響を与えてきた。FreeBSDの最大支援企業のひとつにYahoo!があるが、同社はFreeBSDにおけるJavaサポートの弱さから、システムインフラとしてJavaを選択しなかった、という過去がある。Sun Microsystemsが直接FreeBSDプラットフォームをサポートしていれば状況は変わっていたかもしれない。しかし、その状況もここ1年で多方面にわたり急速に変わりつつある。
Sun Microsystemsはライセンスを軟化させているうえに、The Apache Software Foundationのもとでオープンソースソフトウェア版のJavaを開発する動きもある。言語的にJavaによく似ているC#も、オープンソースソフトウェア版の開発が進んでいることからエンタープライズシステムにおいて採用が増加する可能性がある。スクリプト言語のエンタープライズシステムへの浸透も見逃せない。
Javaがエンタープライズシステムにおいて重要であることに変わりはなく、Mustang以降はデスクトップシステムにおいても重要になってくることは間違いない。しかし、それ以外の選択肢が着々と実力を備え、下地を固めつつあることも軽視できない。
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