スター・トレック40周年で、新編集DVDや雑誌80巻など大量発売
2006/05/16
SFドラマシリーズ『スター・トレック』の放送が始まって今年で40周年を迎えたのに合わせ、日本で同作品のビデオソフトを販売するパラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン(以下パラマウント)は、プロモーション企画「スター・トレック 40thプロジェクト」を展開すると発表した。40周年を記念して新たに編集された数々のDVDが発売されるほか、ライセンス企業各社によってさまざまな関連商品やキャンペーンが投入される。
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『宇宙大作戦』の主要登場人物。右下から時計回りにジェームズ・カーク船長、ミスター・スポック、ウフーラ、ドクター・マッコイ |
『スター・トレック』(STAR TREK)は1966年に米NBC系テレビで放映が始まったSFドラマで、日本では1969年から『宇宙大作戦』のタイトルで放映が開始された。23世紀の宇宙を探索する宇宙船「U.S.S.エンタープライズ号」を舞台に、異星人との交流や確執、船内での人間模様、未来技術の予想図など、さまざまなテーマで物語が繰り広げられる。初代シリーズは1969年に一旦完結したが、その後劇場版が数作品作られ、1987年には宇宙船やクルーを一新し、24世紀の宇宙を描く『新スター・トレック』(STAR TREK THE NEXT GENERATION)として再びテレビに登場。以後、『スター・トレック ディープ・スペース・ナイン』『スター・トレック ヴォイジャー』『スター・トレック エンタープライズ』と続々と新シリーズが制作され、通算エピソード数は700話を超える。
宇宙という壮大なテーマ・世界観に加え、物質をエネルギーに変換して転送する「転送装置」など未来技術の細かな描写が多くのSFファンから支持されているが、それとは対照的に、各回で描かれるのは組織の中での人間関係、異文化間の摩擦、友情や恋愛といった、普遍的な人間ドラマであることが特徴。『新スター・トレック』では、感情を持たないアンドロイド「データ」が、人間の感情を理解しようと取り組む姿を見せることで、逆に人間性とは何かを視聴者に問いかけるようなエピソードも用意されている。また、NASAスペースシャトルの試験機がファンの声により「エンタープライズ」と名付けられたり、最近では劇中の異星人の言語「クリンゴン語」がISO 639言語コードに登録されたりと、スター・トレックは現実の世界にもさまざまな影響を及ぼしている。
今回、パラマウントによる「40thプロジェクト」の最初の展開としては、シリーズ最大の敵キャラクター・ボーグとの戦いを描いたエピソードを厳選した4枚組DVDボックス「スター・トレック 40th記念 ボーグ ボックス」をこの夏に発売する。価格は9,975円。新スター・トレックのピカード艦長がボーグに同化される衝撃的な回や、ヴォイジャーのジェインウェイ艦長とボーグクイーンの一対一の戦いなどを収録。続いて、タイム・トラベルのエピソードを集めた「タイム・トラベル ボックス」、人間を見下しながらも時に示唆的な発言を残す不可思議な存在「Q」の登場するエピソードを集めた「Q ボックス」の2商品が秋に発売される予定。その他、これまで限定ボックス商品だった初代『宇宙大作戦』に通常版を用意するほか、『新スター・トレック』が低価格の新パッケージで販売される。また、レンタル用にも新商品をリリースする。
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「スター・トレック 40th記念 ボーグ・ボックス」は9,975円(4枚組)で夏発売。見どころが揃っているので新しいファンにも最適 |
初代テレビシリーズを収録した「宇宙大作戦 DVDコンプリート・シーズン1 コレクターズ・ボックス」は20,790円(8枚組)で6月23日発売。同・シーズン2は18,690円(7枚組)で7月21日発売。続いてシーズン3のリリースも予定されている |
もうひとつの目玉として、デアゴスティーニ・ジャパンが23日に創刊する「隔週刊 スタートレック ベストエピソードコレクション」が発表された。同社は2003年2月、スター・トレックのさまざまなデータやエピソードを掲載する「週刊 スタートレック ファクトファイル」を創刊しており、現在163号が発売中(全250号を予定)だが、今回の「ベストエピソードコレクション」はDVDが付属するのが特徴で、毎号テレビシリーズから3話が収録される。誌面は収録話の解説のほか、制作秘話や役者インタビューなどで構成する。創刊号のみ特別価格で790円、2号以降(全80号を予定)は1,990円で、書店にて販売する。
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デアゴスティーニ・ジャパンの「隔週刊 スタートレック ベストエピソードコレクション」は、毎号テレビシリーズから3話を収録したDVDが付属。当初は『新スター・トレック』『ディープ・スペース・ナイン』『ヴォイジャー』のエピソードを収録するが、今後『宇宙大作戦』『エンタープライズ』からも採用していくという |
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ターゲットは「隠れファン」
パラマウントが2002年より発売したDVDボックスは累計で20万セット、2004年に発売した限定商品「宇宙大作戦 GALAXY BOX」は、92,400円という高額商品にもかかわらず1万2,000セットを出荷した。これまでに同社が発売したスター・トレックのDVD商品は、消費者価格にして累計115億円に上るという。
しかし、一般に受け入れられる可能性を持ったタイトルでありながら、SF作品としてのイメージが強かったため、日本ではファン層の広がりに限界があるとの見方も根強い。パラマウント代表取締役社長の浅香衣世氏もそれを認め、「これまで"トレッキー"と呼ばれるような熱心なファンの方々に支えていただいたが、どうしてもマニアックなイメージがあったので、本当はスター・トレックが好きな人も、自分がファンであることを声を大にして言えない雰囲気があった」と話す。「40thプロジェクト」では、カタログや販促ツールによりポップなデザインを導入するなど、メジャー感のある新しいイメージをスター・トレックに定着させたいとしている。興味はあるが一歩踏み出せなかった「隠れスター・トレックファン」が今回のメインターゲットであり、浅香氏は「ファンが市民権を得られるよう、今年はスター・トレックを全国的に盛り上げていきたい」と述べている。
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ハードな宇宙ものというイメージを与えないポップな色に、スター・トレック伝統のカーク船長とミスター・スポックを配したカタログデザイン |
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン代表取締役社長 浅香衣世氏 |
9月にはこれまでの劇場版10作品を一挙に上映する記念イベントがTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催されるほか、具体的な内容については未公開ながら、大手玩具メーカーからスター・トレック関連商品が発売される予定もあるという。その他、これから今年後半にかけて関連各社が集中的に商品やキャンペーンを展開する。
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