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イワタ、ユニバーサルデザインのフォントシリーズ「イワタUDフォント」発表

2006/06/27

神保暢雄

イワタUDフォントの概要

イワタは26日、ユニバーサルデザインのフォントシリーズ「イワタUDフォント」を発表した。同フォントは松下電器産業と共同で開発したもの。松下電器産業が「イワタ新ゴシック」を基本母字としてUDフォント仕様を策定。その仕様を基本として、イワタがフォント開発とデジタル化を行ったとされる。

イワタUDゴシックの書体見本

今回発表された書体は、新ゴシック系の「イワタUDゴシック」。同フォントは「表示用」と「本文用」の2シリーズに分かれる。表示用は、主にパネル表示をはじめとした視認性を求められるUIなどに使用されることを想定。本文用は、マニュアルや書類など文章の判読性が求められる媒体での使用が想定されているという。

表示用はL(ライト) / R(レギュラー) / M(ミディアム) / B(ボールド) / E(エクストラボールド) / H(ヘビィ)の6種類のウェイト。本文用はL / R / M / Bの4種類のウェイトが提供される予定。それぞれの書体につき、Windows / Macintosh用のOpenTypeフォント、Windows用のTrueTypeフォント、Macintosh用CIDフォント(ATM版 /低解像度プリンタ用 /高解像度プリンタ用)が順次発売される。OpenTypeフォントはAJ1-4に準拠した15,444字を、TureType、CIDフォントはJISx0208に加えて外字2,200字をそれぞれ収録するとのこと。

現在開発が終了しているのは表示用のOpenTypeフォントで、L / R / M / Bの4ウェイトを7月10日に、E / Hの2ウェイトが8月に発売される。同じく表示用のTrueTypeおよびCIDフォントは10月発売の予定。このほか、本文用シリーズは8月から順次発売となる。価格は以下の通り。

イワタUDゴシック表示用(L / R / M / B / E / H)

フォントタイプ 1書体の価格(税別)
OpenTypeフォント 18,000円
TrueTypeフォント 9,000円
CIDフォント(ATM用) 15,000円
CIDフォント(低解像度プリンタ用) 39,000円
CIDフォント(高解像度プリンタ用) 98,000円

ユニバーサルデザインに則ったフォント開発

フォントのデザイン時には、ユニバーサルデザインに必要とされる要素を下記の4つに分類。

  • 視認性 - 文字ひとつひとつの構成要素を視認しやすくする
  • 判読性 - 誤読にしくく、他の文字との判別をわかりやすくする
  • デザイン性 - シンプルさ、美しさ、整理、整合性をもつ
  • 可読性 - 文字列としての単語・文章の読みやすさ

それぞれの観点から字体を開発することで、障害者・健常者・お年寄りを含め、すべての人が誤読することのない文字を目指したとされる。「イワタUDゴシック」の表示用の書体は、とりわけ「視認性」「判読性」を重視し、本文用は「可読性」が考慮されているという。具体的には、ふところ(字面)を大きくする、文字が潰れないよう隙間を確保、文字を構成する線を極力シンプル化する、などのポイントに配慮してデザインを行ったという。

イワタでは今後、イワタUDフォントを同社の「イワタ一般書体」「イワタ新聞書体」「イワタ学参書体」に続く第4のフォントファミリーとして展開。同じデザインポリシーを採用した明朝体フォント「イワタUD明朝」や、丸ゴシック体フォント「イワタUD丸ゴシック」の開発を行うとしている。発売時期については「イワタUD明朝」は2007年8月、「イワタUD丸ゴシック」2007年3月を予定しているとのこと。

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