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産総研、全方向カメラにより衝突を防止するインテリジェント電動車椅子

2006/09/20

大塚実

産業技術総合研究所(産総研)は20日、360度全てを見渡せる全方向カメラを搭載し、人との衝突防止や搭乗者の異常検出などが可能なインテリジェント電動車椅子を開発したと発表した。国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所の協力を得て開発したもので、障害者や高齢者にとって、より安心・安全な電動車椅子の実現が期待されている。

インテリジェント電動車椅子の試作機

搭載されている「全方向ステレオシステム」

今回、産総研が開発したインテリジェント電動車椅子は、追突の危険性を事前に予測して自動的にブレーキをかけるなどする自動車のインテリジェントシステムを、電動車椅子に適用したようなもの。電動車椅子の普及によって、重度の障害者の外出も促進されつつあるが、衝突や転倒、そして移動時の体調不良などの事故が増加していることから、開発が進められたという。

車椅子を利用する生活空間では様々な周囲の状況が考えられるために、インテリジェント電動車椅子には、死角が全くない「全方向ステレオシステム(SOS)」を搭載。走行環境における危険(衝突・落下・転倒)を検知して減速・停止したり、搭乗者の異常姿勢を検知して外部に自動通知したりすることができる。またジェスチャーによって、電動車椅子を制御する機能などもある。

今後は走行実験を重ねて、危険検出機能の高度化を進めるという。また今回の試作機にはSOSのカラー動画像を無線LAN経由で配信する機能も搭載しているが、携帯電話回線で配信する実験を行い、「遠隔支援」機能の可能性についての検討も行うとのこと。

同インテリジェント電動車椅子の技術に関しては、今月27〜29日に開催される「第33回国際福祉機器展」にて展示・発表が行われる予定。

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