マイコミジャーナル

知りたい!を刺激する総合専門サイト


  1. ホビー

  2. ニュース

NASA、ハッブル宇宙望遠鏡アップグレードの最終シャトルミッションを発表

2006/11/01

湯木進悟

米航空宇宙局(NASA)は、スペースシャトルを用いてハッブル宇宙望遠鏡の修理およびアップグレードに臨む最終ミッション「Servicing Mission 4」(SM4)を正式に発表した。2008年中のスペースシャトル打上げによって、11日間の宇宙飛行中にSM4の遂行が予定されている。

ハッブル宇宙望遠鏡

1990年に打上げられたハッブル宇宙望遠鏡は、これまでに「SM1」「SM2」「SM3A」「SM3B」と計4回のミッションを通じて、スペースシャトルに搭乗する宇宙飛行士による修理メンテナンスを受けてきたとされる。当初は早期のSM4の実施が計画されていたようだが、スペースシャトル「コロンビア号」の事故を受けて、現在まで実施が見送られてきたという。

しかしながら、米国メリーランド州グリーンベルトのGoddard Space Flight Centerで行われた、今回のSM4のアナウンスにおいて、NASAのMichael Griffin長官は「(コロンビア号事故の発生後に)これまで実施された3回のシャトルミッションを通し、ハッブル宇宙望遠鏡のメンテナンスを成功裏に進め得るのか、詳細な分析がなされてきた。その結果として、安全かつ効果性の高いSM4を遂行できるとの確証が得られている。いかなる宇宙飛行プロジェクトにもリスクが伴うことは避けられないが、ハッブル宇宙望遠鏡のような国際的に貴重な財産を大切に守っていきたいとの強い願いから、今回のミッションへと挑むことが決定した」と語っている。

SM4では、新たなバッテリ、ジャイロスコープ、センサ、断熱ブランケットなどの装着や、2004年に故障してしまった「Space Telescope Imaging Spectrograph」の修理といったメンテナンス作業に加えて、最新機器搭載によるハッブル宇宙望遠鏡のアップグレードも予定される。星の誕生の瞬間や死を迎えつつある星の姿などもとらえ、より深遠な観測性能をもつ「Wide Field Camera 3」(WFC3)や、星の詳しい構造などを観測可能にする「Cosmic Origins Spectrograph」(COS)の搭載計画が明らかにされている。

過去4回のミッションにより、ハッブル宇宙望遠鏡の修理メンテナンスが行
われてきた

なお、今回で最終メンテナンスとなるSM4が成功すれば、ハッブル宇宙望遠鏡は、後継のジェームズ・ウェブ宇宙望遠鏡(JWST: James Webb Space Telescope)の打上げが予定される2013年まで、機能を停止することなく運用可能になるという。

関連サイト


画像で見るニュース(ホビー)

特別企画


注目サイト