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米Salesforce.com、iTunes感覚でアプリを購入できる「AppStore」

2006/12/13

Junya Suzuki

米Salesforce.comは12月12日(現地時間)、同社が提供するアプリケーション・マーケットプレイスの「AppExchange」プラットフォームを利用してアプリケーションの売買が可能になる「AppStore」を発表した。AppExchange上に流れているパートナーが開発したカスタムアプリケーションを、ユーザーがAppleの「iTunes Store」と同じような感覚で簡単に購入できるようにする。同社ではAppStoreの提供により、AppExchangeのさらなる利用拡大を狙う。

Salesforce.comはCRMなどのビジネスアプリケーションをインターネット経由でオンデマンド提供する、いわゆるSaaSベンダーの先駆け的な存在だ。その特徴であるカスタマイズ性の高さを活かしてAppExchangeを2005年に発表し、サードパーティの開発者がSalesforce.comのインフラを介してSaaSビジネスを展開できる道を開拓した。同社はその後、開発言語Apexを発表することで、フィールド名やフォームの構成の変更といった簡単なカスタマイズだけでなく、アプリケーションの構造そのものを記述できるより柔軟な環境の提供を開始した。今回発表されたAppStoreでは、さらにパートナー各社に対してAppExchangeを利用して直接収入を得るための手段を提供する。

AppStoreでは、登録されたアプリケーションの売上に応じて対価が支払われる。Salesforce.comではAppExchangeとAppStoreの利用促進に向け、「AppStore Referral Program」と「AppStore Checkout」というパートナー向けサービスを用意している。Referral Programでは利用形態に応じて「Standard」と「Premium」の2種類のレベルが用意され、サービスの利用者に対して販売委託やプロモーションでの優遇など、各種特典が与えられる。たとえばStandardでは10%の利用料が徴収される代わりに、AppExchangeにおける検索結果でのプレミアが与えられるほか、各種イベントでのプロモーション機会やインキュベーションサービスを利用できる。Premiumでは25%の利用料徴収の対価として、Standardでの特典に加え、販売促進のためのさらなるサービスが用意されている。

これらAppExchange上での登録アプリケーションやプロモーションを実際のオンライン販売という形で利益に直接結びつけるのがAppStore Checkoutであり、課金や請求などのオンラインコマースに必要なサービスが1つのパッケージとしてまとめて提供される。利用にあたっては20%の利用料が徴収され、これはReferral Programのプロモーション費用とは別会計になる。

提供開始時期は、Referral ProgramのStandardが2007年第1四半期、Premiumが同年第3四半期となっている。またCheckoutの提供開始は同年第4四半期となっており、2007年中にはAppStoreのすべてのコンポーネントが出揃うことになる。

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