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万難廃し30年目のリメイク - 『幸福の黄色いハンカチ』がハリウッドで甦る

2007/02/13

松竹は12日、1977年に大ヒットした映画『幸福の黄色いハンカチ』をハリウッドでリメイクすることを発表、プロデューサーのアーサー・コーン氏とオリジナル版の監督を務めた山田洋次氏を招き、記者会見を行った。

山田洋次監督

プロデューサーのアーサー・コーン氏

30年前、高倉健主演で公開された『幸福の黄色いハンカチ』は日本アカデミー賞を始め、数々の賞を受賞した日本を代表する映画作品の1つ。もともとはピート・ハミルというアメリカの作家が書いた「幸せの黄色いリボン」が原作となっているだけに、今まで何度もハリウッドでリメイクを、という声が挙がっていたが、毎回何らかの理由で実現にまで漕ぎ着けることができなかった。しかし今回、6度もオスカーを受賞したプロデューサー、アーサー・コーン氏の尽力によりハリウッド版製作が決定、奇しくも日本版公開から30年目という節目の年にクランク・インすることとなった。

映画『幸福の黄色いハンカチ』
山田洋次監督
(C)1977松竹

リメイク化について山田洋次監督は「感無量です。何年も前からハリウッドで、との話はあったのですが実現には至らず……。これでちゃんとした作品になるんだなという喜びと安堵でいっぱいです。アーサー・コーンさんならば、きっと素晴らしい作品に仕上げてくださるでしょう」と期待。

山田監督の言葉を受けたアーサー・コーン氏は「この名作を私の手でリメイクすることができて本当に光栄です。山田監督は人間性も、作品の持つリズム感も素晴らしい。僕が幸運なのは彼にアドバイスをもらえるということです」としみじみ語った。

スタッフ、キャストともにコーン氏は「最高の人材を集めた」と自信を見せた。監督には『天使にさよなら』(2001)のウダヤン・プラサッド。撮影監督は『ミッション』(1986)などで2度のアカデミー賞を手にしているクリス・メンゲス。「人間の孤独、愛情など、そういった細やかな機微を表現するのにこれほど適した監督はいないでしょう」(コーン氏)。

日本版での高倉健にあたるブレット役はウィリアム・ハートが務める。『蜘蛛女のキス』(1985)でアカデミー主演男優賞とカンヌ映画祭演技賞を受賞したハリウッド屈指の実力派俳優として知られる。マーティーン(桃井かおり)にはマリア・ベロ、ゴーディ(武田鉄也)にはエディ・レドメインがそれぞれ扮する(カッコ内は日本版での配役)。黄色いハンカチを飾って待つ女性(倍賞美津子)のキャストは現在のところ未公表。

3月22日にクランク・インし、撮影期間は8〜10週間を予定。本年10月には完成し、日本での公開は2009年を予定しているという。

「この作品のテーマである孤独と変わらぬ愛、そして"決してあきらめるな"という世界共通のメッセージを伝えたい」と力強く言い残し、コーン氏は会場を後にした。

握手を求める声がカメラマンから挙がったが、「完成した作品を山田さんに見て納得してもらうまで握手は取っておきます」とコーン氏


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